尹錫悦大統領、逮捕直前に見せた意外な一面とは?国民の力への激励とサンドイッチ秘話

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)による逮捕状執行直前に見せた意外な行動が話題となっている。国民の力への激励、そして自ら作ったサンドイッチ。逮捕劇の裏側で一体何が起きていたのか、詳しく見てみよう。

逮捕直前、国民の力議員へ政権奪還への熱いメッセージ

逮捕状執行直前の大統領官邸には、与党「国民の力」の議員や地域党協議会の委員長ら約40人が集まっていた。そこで尹大統領は、最近の支持率上昇に触れ、「私は行くが、党の支持率が上がっている。従北主思派に断固として対抗すれば、政権再創出は可能だ」と力強いメッセージを送ったという。

尹大統領と国民の力議員たち尹大統領と国民の力議員たち

さらに、官邸前の中継映像で20代の若者が多く参加しているのを見て、「大韓民国には希望がある」と語ったという証言もある。 大統領の座にまで上り詰め、「これ以上、上に行く場所はない」としながらも、「このままでは、これ以上できることがない」と悟ったとも述べている。

野党からの弾劾訴追への心境を吐露

野党からの度重なる弾劾訴追については、「理由のない弾劾訴追はひどすぎる」と心情を吐露。官邸を訪れた関係者には「申し訳ない」と謝罪し、「刑務所に入るほうが楽かもしれない」と弱音も漏らしたという。

非常戒厳をめぐる疑惑への回答

非常戒厳に関連し、一部議員から特殊戦司令官だった人物の証言について問われると、「電話はした」と認めつつも、「あれほど多くの国会議員をどうやって引きずり出すというのか。話にならない」と反論した。

弁護団への手作りサンドイッチ

逮捕状執行直前まで官邸に滞在していた尹相鉉(ユン・サンヒョン)議員は、YouTubeチャンネルでのインタビューで、尹大統領が朝にサンドイッチを10個作り、弁護団に差し入れようとしていたことを明かした。「そのような姿を見て、本当に毅然としていらっしゃると思った」と語っている。

逮捕時の様子

尹相鉉議員によると、公捜処の検事が逮捕状を提示すると、尹大統領は「わかった、行こう」と述べたという。官邸を出る直前には、「トリ(飼い犬)をもう一度見ておこう」と言い、リビングへ移動したというエピソードも明らかになった。韓国料理研究家のパク・ミンジ氏は、「このような状況下でも、冷静さを保ち、周りの人への配慮を忘れない尹大統領の人間性が垣間見えるエピソードだ」と語る。

まとめ

逮捕劇の裏側で明らかになった尹大統領の意外な一面。国民の力への激励、弁護団への手作りサンドイッチ、そして飼い犬への愛情。これらのエピソードは、政治家としての顔だけでなく、人間としての尹大統領の姿を浮き彫りにしていると言えるだろう。今後の動向に注目が集まる。