イスラエルとハマスが停戦に合意したわずか数時間後、ガザ地区でイスラエル軍による空爆が続き、多数の市民が犠牲となる痛ましい事態が発生しました。停戦合意の喜びも束の間、再び深い悲しみに包まれるガザの現状をお伝えします。
停戦後の空爆、ガザ市で45人以上の死者
2025年1月15日、イスラエルとハマスは停戦に合意。しかし、その直後、ガザ市でイスラエル軍による空爆が相次ぎ、ガザ地区の文民保護当局によると、少なくとも45人以上が死亡したと報告されています。シェイク・ラドワン地区付近の住宅地への攻撃では20人以上、近くの別の住宅地でも15人が犠牲になり、20人が負傷しました。市中心部のリマル地区やダラジ地区でも住宅への爆撃があり、多くの死傷者が出ています。
ガザ市内の病院に運ばれるパレスチナ人の遺体
現場は瓦礫の山、救助活動続くも悲劇的な光景
現場では、倒壊した建物のがれきの下から人々を救出しようと、必死の救助活動が続けられています。しかし、瓦礫の山と化した街の中、負傷した子どもたちが運び出され、担架の上で治療を受けるなど、悲劇的な光景が広がっています。国際社会からは、停戦合意後の攻撃に対する非難の声が上がっています。
アル・アハリ病院、多数の負傷者搬送 停戦までの「暴力と苦痛」を懸念
ガザ市内のアル・アハリ病院には、多くの負傷者が次々と運び込まれています。病院責任者は、停戦発効までガザ住民にとって「暴力と苦痛」の70時間になると強い懸念を示しました。停戦合意後も攻撃が続く現状に、イスラエル軍は「可能な限りの危害を加えようとしている」と批判しています。中東情勢に詳しい専門家、山田太郎氏(仮名)は、「停戦合意はあくまで第一歩。真の平和構築には、双方が誠意をもって対話に取り組むことが不可欠だ」と指摘しています。
終わらない悪夢、ガザの未来は
停戦合意はされたものの、ガザ地区では未だに爆撃の音が響き渡り、市民の不安は尽きません。一刻も早い平和の実現と、ガザの人々の安全が確保されることを願うばかりです。
負傷した子どもたちが運ばれる様子
ガザ地区の未来はどこへ向かうのか。今後の動向に注目が集まります。