116歳の世界最高齢、糸岡富子さん逝去。新たな最高齢者、長寿の秘訣は?

2024年12月29日、世界最高齢だった糸岡富子さんが116歳で逝去されました。この訃報を受け、新たに世界最高齢となったのはブラジルのイナ・カナバロ・ルーカスさん。116歳という驚異的な年齢を全うしたお二人ですが、その長寿の秘訣は驚くほど異なっていたのです。この記事では、糸岡さんとルーカスさんの人生、そして彼女たちが大切にしていた健康法をご紹介します。

糸岡富子さん:活発な人生と毎日の習慣

芦屋市の糸岡さん、116歳の大往生

兵庫県芦屋市にお住まいだった糸岡富子さんは、2024年12月29日、116歳と220日で老衰のためお亡くなりになりました。20歳で結婚し、第二次世界大戦中は夫の経営する工場で事務長として活躍。80代で御嶽山(3067メートル)に二度登頂するなど、非常に活発な人生を送られていました。西国三十三所巡礼も完遂されたとのこと、そのバイタリティには感服するばかりです。

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バナナとカルピス:糸岡さんの長寿食

糸岡さんの長寿の秘訣は、毎日の習慣にありました。それは、毎朝欠かさず飲んでいた「カルピス」と、大好きな「バナナ」。スーパーセンテナリアン(110歳以上)の年齢検証を行うアメリカの調査会社、ロンジェヴィクエストの報告にもこの事実が記されています。

カルピスに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整える効果が期待されています。2024年に発表された医学雑誌『老化と疾患』のレビューでも、乳酸菌と長寿の関連性が示唆されています。栄養学の専門家、ティム・スペクター氏も「発酵食品は腸内細菌の多様性を高める」と述べています。

ハイキング:健康寿命を支えた趣味

糸岡さんの活発な趣味であるハイキングも、長寿に貢献した可能性があります。2016年の『アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディスン』の記事によると、ハイキングは座りっぱなしの生活による悪影響を軽減する効果があるとのこと。

イナ・カナバロ・ルーカスさん:信仰に支えられた116歳

ブラジル在住の修道女、世界最高齢に

糸岡さんに代わり、世界最高齢となったのは、ブラジルのポルト・アレグレに住むイナ・カナバロ・ルーカスさん。1909年生まれの116歳(2025年1月6日時点)の元教師で、26歳でカトリックの修道女となりました。1910年以前に生まれたことが確認されている人物は世界でもわずか3名。ルーカスさんもその貴重な一人です。

神への信仰:ルーカスさんの生きる力

ルーカスさんは自身の長寿の秘訣を「神」に帰しています。2024年2月にロンジェヴィクエストに語った言葉、「神こそが生命の秘密であり、すべての秘密である」には、彼女の揺るぎない信仰心が表れています。

116歳という奇跡:遺伝、生活習慣、そして運

116歳まで生きることは、まさに奇跡。ピュー研究所の分析によると、アメリカで100歳を超える人は人口のわずか0.03%。長寿には遺伝、生活習慣、そして運など、様々な要素が複雑に絡み合っていると考えられています。

まとめ:二人の最高齢者から学ぶ健康長寿

糸岡さんとルーカスさん、二人の最高齢者の生き方は対照的でありながら、それぞれに長寿のヒントが隠されています。バランスの良い食事、適度な運動、そして何よりも人生を楽しむこと。これらが健康長寿の鍵なのかもしれません。