米、ワクチン接種開始 医療関係者ら年内2000万人

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米、ワクチン接種開始 医療関係者ら年内2000万人

【写真】米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチン

 感染、重症化のリスクが高い医療関係者や介護施設入所者らを優先する。週内には米モデルナ製ワクチンにも緊急使用許可が出るとみられ、米国は年内に計4000万回分(2000万人分)を準備して感染抑制を急ぐ。

 米政府高官は、来年3月末までに1億回分、6月末までにさらに1億回分を確保できるとの見通しを示している。

 米食品医薬品局(FDA)は先週末、ファイザー製ワクチンに緊急使用許可を出した。16歳以上が対象で、3週間の間隔を空けて2回の接種が必要。13日にミシガン州の工場から全米への出荷が始まった。最初の290万回分は14日から16日にかけて医療機関などに到着する見込みだ。

 ワクチンの早期普及のため、民間の店舗網を活用する。ドラッグストア大手のCVSヘルスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは、介護施設向け接種を手助けする。小売り大手ウォルマートも5000店舗超で接種できる態勢を整えた。

 米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国では1日当たりの感染者数が20万人前後となっている。死者数は計約30万人と世界最多だ。 

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