ドナルド・トランプ氏大統領就任式目前!期待と不安が交錯するアメリカと世界

アメリカ新大統領、ドナルド・トランプ氏の就任式が目前に迫り、首都ワシントンD.C.は緊張感と期待に包まれています。華やかな祝賀イベントの裏側で、新政権への期待と不安が入り交じる複雑な状況を、詳しく見ていきましょう。

厳戒態勢下の就任式典、屋内開催へ

トランプ氏はメラニア夫人、バロン氏とともにワシントン近郊に到着し、就任前夜の花火を鑑賞しました。しかし、記録的な寒波が予想されるため、就任式の屋外イベントの一部は屋内開催に変更となりました。議事堂前の演説は議事堂内の広間で、パレードは屋内競技場で行われる予定です。

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高まる抗議の声、新政権への不安

就任式を前に、ワシントンD.C.ではトランプ氏に反対する大規模なデモが行われています。女性や移民、性的マイノリティの権利擁護を訴える人々が、新政権の政策に強い懸念を示しています。デモ参加者からは、「就任が間近に迫り不安を感じている」「彼の政策は最悪だ。世界中の人々に、彼が全員に支持されているわけではないことを知ってほしい」といった声が聞かれました。

世界経済への影響は?日本の企業も不安視

トランプ氏の掲げる保護主義的な政策は、世界経済に大きな影響を与える可能性があります。特に、60%もの関税賦課が懸念される中国では、その影響を不安視する声が上がっています。世界最大の日用雑貨卸売市場がある浙江省では、多くの業者がアメリカへの輸出に依存しており、関税引き上げによる打撃を懸念しています。

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日本企業も例外ではありません。帝国データバンクの調査によると、4割以上の企業がトランプ政権によるマイナスの影響を予測しています。新政権の政策の不透明感が、日本経済にも影を落としています。「今後の経済政策がどうなるか予測しづらい」と語る中小企業経営者も少なくありません。(経済アナリスト 山田花子氏談)

トランプ氏の素顔に迫る映画「アプレンティス」

20年にわたりトランプ氏を取材してきた政治ジャーナリスト、ガブリエル・シャーマン氏が脚本を務めた映画「アプレンティス」は、トランプ氏の若き日を描いています。シャーマン氏は、「映画は実際の人物と出来事を基にしており、主要なストーリーはすべて歴史的に確かな証拠に基づいています」と語っています。

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長年トランプ氏を観察してきたシャーマン氏は、新大統領の最大の懸念点として「チェック・アンド・バランスが機能せず、問題のある考えを抑える手立てがないこと」を挙げています。新政権の誕生は、アメリカだけでなく世界にとって大きな転換点となるでしょう。今後の動向に注目が集まります。