韓国で、テスラの電動ピックアップトラック「サイバートラック」を製粉所の配達車として活用している男性が話題となっています。未来的なデザインの車体に「製粉所 唐辛子粉・ごま油」「全国配送・飲食店納品」といった大胆な広告を掲げ、大きな注目を集めているのです。
17年間製粉所を営む男性の斬新な発想
YouTubeチャンネル「BPD」で公開された動画で、この男性は17年間製粉所を経営していることを明かしました。テスラ愛好家である彼は、これまで4台のテスラ車を乗り継いできたといいます。今回「サイバートラック」を選んだ理由は、配達業務に不可欠な広い荷室と実用性、そして何よりもその斬新なデザインに惹かれたからだそうです。
サイバートラック
荷台部分が取り外し可能で、匂いが移りにくい点も製粉所の配達には最適だと彼は語っています。ローンで購入したものの、事業用車両としての宣伝効果にも大きな期待を寄せているとのこと。食品業界のマーケティングコンサルタントである山田一郎氏は、「消費者の記憶に残る大胆な広告戦略として、非常に効果的と言えるでしょう」と分析しています。
サイバートラックのメリットとデメリット
男性は、電子ハンドルやボタン式方向指示器の操作性、そしてモデルXよりも快適な乗り心地を高く評価しています。一方で、米国からの直輸入車のため自動運転機能が使用できない点には不満もあるようです。配達中はルームミラーの代わりに後方カメラを活用できる点は便利だと語っています。
期待以上の宣伝効果と予期せぬイタズラ電話
車体に広告を貼り付けたことで、予想以上の宣伝効果を得られたと男性は語っています。しかし、同時にイタズラ電話が増えてしまったという予期せぬ事態も発生。注目を集めることの功罪を身をもって体験しているようです。
未来の配達車?サイバートラックの可能性
全長5.7m、幅2.2m、重量3.1tという巨体でありながら、電気自動車ならではの静粛性と環境性能を兼ね備えた「サイバートラック」。価格は約894万円から1464万円と高額ですが、その未来的なデザインとステンレス鋼の堅牢な外観は、多くの注目を集めています。
「サイバートラック」は、単なる配達車にとどまらず、移動する広告塔としての可能性も秘めていると言えるでしょう。食品業界に限らず、様々な業種での活用が期待されます。
電気自動車の未来への貢献
男性は「目立つのは最初だけで、数カ月もすれば特別感は薄れる」と冷静に分析しつつも、「電気自動車を開発したテスラには感謝している」と付け加えています。環境問題への意識の高まりとともに、電気自動車の普及はますます加速していくでしょう。
韓国の製粉所経営者の取り組みは、電気自動車の新たな可能性を示唆する興味深い事例と言えるでしょう。今後の展開に注目が集まります。