マクドナルドと大人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のコラボレーション企画として登場した「バリューセットフィギュア」が、発売直後から転売の嵐に巻き込まれています。限定品であるがゆえの希少性と、エヴァ人気が相まって、高額転売が常態化している現状に、多くのファンが憤慨しています。本記事では、この問題について詳しく解説していきます。
転売問題の実態:発売前から高額取引
2024年末から展開されたマクドナルド×エヴァのコラボキャンペーン。エヴァ風バーガーや限定CMなど、様々な施策で話題を呼びましたが、中でも注目を集めたのが「バリューセットフィギュア」。ビッグマック初号機、マックフライポテト弐号機、マックシェイク零号機の3体セットは、抽選販売ということもあり、入手困難な状況が生まれました。
驚くべきことに、当選発表が行われた2025年1月16日には、まだ商品が誰の手元にもないにもかかわらず、フリマアプリ等で転売が開始。中には7万円という高額で出品されているケースも見られました。
マクドナルド×エヴァンゲリオン バリューセットフィギュア
正式な販売開始日である1月20日以降は、さらに転売が活発化。フリマアプリはこれらのフィギュアで溢れかえり、定価の2倍以上となる8,000円~1万円での取引が相次いでいます。
ファンの声:悲しみと怒りの声多数
こうした状況に、多くのエヴァファンは落胆と怒りを隠せません。SNS上では、「転売屋から買わないで!」「本当に欲しいファンに届かないのは悲しい」「転売目的の応募は迷惑」といった声が多数上がっています。中には、「転売ヤーのせいで買えない」と嘆くファンもいるほどです。
食品業界のマーケティングに詳しいA氏(仮名)は、「限定品を転売目的で購入する行為は、真のファンにとって大きな損失となるだけでなく、ブランドイメージにも悪影響を与える可能性がある」と指摘しています。
転売対策の必要性
マクドナルド公式サイトでは「本商品の転売はできません」と明記されていますが、現状では効果的な対策が取られているとは言えません。より厳格な対策や、購入時の本人確認の徹底など、転売を抑制するための仕組みづくりが求められています。
エヴァンゲリオン バリューセットフィギュアのサイズ感
今後の展望:真のファンが楽しめる環境づくりを
転売問題によって、本来楽しむべきコラボキャンペーンが影を落とすことは避けなければなりません。企業側、そして私たち消費者一人ひとりが、健全な市場環境を守るために、転売問題への意識を高めることが重要です。真のエヴァファンが、適正な価格で商品を入手し、純粋にコラボレーションを楽しめる日が来ることを願っています。