韓国大統領逮捕でも支持率上昇！？裁判所襲撃の波紋は？

韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が逮捕されるという衝撃的な出来事を受け、韓国政局は混迷を深めています。大統領逮捕にも関わらず与党の支持率が上昇するという異例の事態、そして支持者による裁判所襲撃事件… この記事では、一連の騒動の背景と今後の韓国情勢について詳しく解説します。

逮捕劇の真相と裁判所襲撃事件

1月19日、韓国史上初めて現職大統領が逮捕されました。容疑については今後の捜査が待たれますが、この逮捕劇は韓国社会に大きな衝撃を与えました。逮捕を受け、大統領支持者の一部が裁判所に侵入し、暴徒化する事態が発生。壁を破壊し、消火器を投げつけるなど、その様子はまさに異常事態と言えるでしょう。韓国メディアによると100人以上の支持者が裁判所に侵入し、45人が警察に拘束されたとのことです。平和的な意思表示を求める尹大統領の呼びかけもむなしく、事態は沈静化していません。

韓国大統領支持者による裁判所襲撃の様子

なぜ支持率は上昇？ユーチューバーの影響力

驚くべきことに、大統領逮捕という逆境にも関わらず、与党の支持率は上昇し野党を逆転しました。この背景には、韓国で影響力を持つ保守系ユーチューバーの存在が指摘されています。100万人規模の登録者を抱えるユーチューバーたちが一斉に大統領擁護の姿勢を示し、弾劾や逮捕に反対するよう呼びかけたことが、支持率上昇の一因と考えられています。中には「与党が大敗した選挙は不正選挙だった」といった真偽不明の情報発信を行うチャンネルもあるようです。

政治評論家の木村美智子氏（仮名）は、「韓国の若年層を中心に、ユーチューバーからの情報発信を信頼する傾向が強まっている。従来のメディアよりも親しみやすく、共感しやすい語り口が支持を集めていると言えるでしょう。今回の件は、ユーチューバーの政治的影響力が改めて浮き彫りになったと言えるのではないでしょうか」と分析しています。