【05月20日 KOREA WAVE】K-POPファンダムが韓国観光産業の中心的存在へと成長している。コンサート鑑賞にとどまらず、宿泊や飲食、体験型イベントを含む複合型ファンツアーが拡大し、都市全体の経済に影響を与えている。
観光業界によると、韓国の人気グループSEVENTEENのデビュー10周年を記念し、ソウル各地で関連プロモーションが展開されている。韓国観光公社の調査では、訪韓外国人の8.4%がK-POPを目的に来韓しており、若年層を中心に高い関心を集めている。
ホテル業界でも関連プロモーションが活発だ。ソウルドラゴンシティは5月から1カ月間、SEVENTEENとのコラボ宿泊パッケージを販売。記念グッズや映像放映、限定メニューの提供などでファン心理を刺激している。アンダーズソウル江南ホテルも限定スイーツや韓国料理を提供する企画を実施中だ。
Airbnbは6月4日にファン60人を対象にした体験型プログラムを開催。SEVENTEENと触れ合える演出で、K-POPを観光資源とする取り組みを強化している。さらに、ソウル・盤浦セビッ島では大規模な記念イベントも予定されている。
韓国観光公社によれば、K-POPを軸とした観光は長期滞在や高額消費を促し、高付加価値を生んでいる。実際、2023年のロッテ免税店イベントでは約100万人を動員し、5600億ウォン超の経済効果があったという。
日本やタイなどの観光庁もK-POPに連動した観光戦略を展開しており、K-コンテンツ型観光は今後ますます注目を集めそうだ。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE