凍える冬でもアイスコーヒー?韓国でホットコーヒー人気上昇中!

韓国に記録的な寒波が到来し、人々のコーヒーの好みにも変化が現れています。これまで「オルチュガ」(凍死してもアイス派)と呼ばれ、冬でもアイスアメリカーノを愛飲する人々が多い韓国ですが、今年の厳しい寒さの中ではホットコーヒーの人気が高まっているようです。

寒波到来でホットコーヒー需要増加!コンビニやカフェの売上動向

1月に入り、韓国の主要コンビニエンスストアチェーンではアイスアメリカーノの売上が前月比で10~15%減少したというデータが出ています。GSリテールが運営するGS25では、1月1日から12日までのアイスコーヒーの売上は12.3%減少した一方、ホットコーヒーは6.3%増加しました。BGFリテールのCUやイーマート24でも同様の傾向が見られ、アイスアメリカーノの減少とホットアメリカーノの増加が確認されています。

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カフェチェーンでもこの傾向は顕著です。イディヤコーヒーでは、アイスアメリカーノの販売量が1週間で約10%減少し、その減少分はホットアメリカーノの増加につながったとのこと。メガMGCコーヒーやコンポーズコーヒーでもアイスアメリカーノの販売がわずかに減少しています。

記録的な寒さとインフルエンザ流行がホットコーヒー人気を後押し

1月9日、ソウルの朝の気温は-12.2度まで下がり、体感温度は一時-18度を記録。今年最初の寒波警報が発令されました。週末にかけても厳しい寒さが続き、人々は温かい飲み物を求めるように。

健康志向もホットコーヒー人気の要因?

さらに、インフルエンザの流行もホットコーヒー人気を後押ししていると考えられます。インターネット掲示板には、「喉の痛みが気になり、インフルエンザ予防のためにホットコーヒーを選んだ」といったコメントも見られました。韓国の食品栄養コンサルタント、パク・ミンジョン氏も「温かい飲み物は喉の乾燥を防ぎ、免疫力を高める効果が期待できる」と指摘しています。

「オルチュガ」の未来は?

流通業界関係者は、「冬にアイスアメリカーノの販売が減るのは当然のことだが、それでも根強いアイス愛好者は一定数いる」とコメント。厳しい寒さの中でもアイスコーヒーを愛飲する「オルチュガ」は、今後どうなるのでしょうか。韓国のコーヒー文化の動向に注目が集まります。