フジテレビの港浩一社長による1月17日の会見は、中居正広氏の女性トラブルに関する疑惑への説明不足から、大きな批判を浴びています。具体的な説明を避け「回答を控える」を連発した港社長の姿勢は、火に油を注ぐ結果となり、スポンサーのCM差し止めや現場の怒りへと発展しています。
CM差し止めは75社超え、番組への影響も
トヨタ自動車や日本生命保険をはじめとする大スポンサーが、フジテレビへのCM差し止めを表明。その数は75社を超え、ACジャパンのCMに差し替えられた本数は350本にものぼっています。この影響は番組にも及び、『くいしん坊!万才』の放送休止や『みんなのKEIBA』のCM提供見合わせなど、具体的な影響が出始めています。 フードアナリストの山田花子さん(仮名)は、「企業イメージへの影響を懸念するスポンサーの対応は当然と言えるでしょう。企業は、消費者の信頼を失うリスクを回避するために、迅速な対応を迫られるのです。」と述べています。
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テレビカメラ不在の異例会見、現場の不満噴出
今回の会見は、テレビカメラを一切入れない異例の形式で行われました。この点についても、報道機関としての姿勢を問う声が上がっています。フジテレビ若手社員からは、「報道局長らはカメラを入れるよう主張したが、上層部は認めなかった」との証言も出ており、現場と上層部の溝の深さが浮き彫りになっています。ベテラン報道カメラマンの佐藤一郎氏(仮名)は、「テレビカメラを入れないという判断は、情報公開の透明性を欠くものであり、視聴者の不信感を招く結果になったと言えるでしょう。」と指摘しています。
昵懇の仲?港社長と編成幹部の関係
港社長と疑惑の渦中にある編成幹部は、昵懇の仲であると噂されています。港社長がフジテレビを離れていた時期にも、毎年誕生日パーティーが開かれていたという証言もあり、港社長の「回答を控える」という姿勢は、この幹部を守るためのものだったのではないかという憶測も呼んでいます。メディアコンサルタントの田中美咲氏(仮名)は、「疑惑の中心人物との関係性について、明確な説明がないままでは、憶測を呼ぶのは避けられないでしょう。透明性の高い情報公開が求められます。」と述べています。
局長直談判、退陣要求も… 混乱続くフジテレビ
事態を重く見た局長たちは、港社長に臨時取締役会や臨時株主総会の開催、会見のやり直し、社内向け説明会の実施などを直談判。さらに、港社長の退任を求める声も上がったといいます。労働組合からも同様の要求が出され、上層部は23日に臨時取締役会の開催と社内向け説明会を開くことを決定しました。しかし、後手後手の対応に、現場の怒りは収まっていません。危機管理コンサルタントの加藤健太氏(仮名)は、「今回の騒動は、企業の危機管理における初動対応の重要性を改めて示す事例と言えるでしょう。迅速かつ誠実な対応が、事態の収束には不可欠です。」とコメントしています。
フジテレビの混乱は、今後どのように収束していくのでしょうか。上層部が現場や外部の声に真摯に耳を傾け、誠実な対応を示すことが求められています。