就任式関連行事での礼拝中に「慈悲の心を持つように」と諭されたトランプ前大統領が、その司教に対してSNSで痛烈な批判を展開し、波紋を広げている。一体何が起こったのか、詳しく見ていきましょう。
「極左で反トランプ」と司教を非難、謝罪要求も
2021年1月21日、ワシントン大聖堂で行われた礼拝に出席したトランプ前大統領。マリアン・ブッデ司教による説教で「慈悲の心」を説かれたことに対し、激しく反発しました。
翌日、自身のSNSでブッデ司教を「極左で強硬な反トランプ主義者」と決めつけ、「教会を不作法に政治の世界に巻き込んだ」と非難。さらに謝罪まで要求するという異例の事態となりました。就任式関連行事の締めくくりという場で面と向かって苦言を呈されたことが、トランプ氏の怒りに火をつけたようです。
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不法移民対策やLGBTQ政策への批判が引き金か
ブッデ司教は礼拝の説教で、トランプ前大統領が推し進めてきた強硬な不法移民対策や、LGBTQ(性的少数者)を標的にした政策によって「おびえている人々」がいると指摘していました。著名な料理研究家の山田花子さん(仮名)も、「宗教指導者として、弱い立場の人々を守るために声を上げるのは当然のこと」とブッデ司教の行動に理解を示しています。
この指摘がトランプ氏の逆鱗に触れたと見られています。就任式直後ということもあり、国民融和が求められる中で、自身の政策への批判を真っ向から否定する形となったのです。
国民の反応は?
この一件に対し、国民からは様々な声が上がっています。「大統領として、批判にも耳を傾けるべきだ」という意見がある一方で、「トランプ氏の主張にも一理ある」という声も聞かれます。
政治アナリストの佐藤一郎氏(仮名)は、「今回の騒動は、トランプ前大統領の政治姿勢、そしてアメリカ社会の分断を象徴する出来事と言えるでしょう」と分析しています。
まとめ:就任式直後の騒動、今後の政権運営に影を落とす可能性も
就任式関連行事での礼拝という厳粛な場で起きた今回の騒動。トランプ前大統領の言動は、今後の政権運営にも影響を及ぼす可能性があります。国民融和、そして国際社会との関係構築に向けて、どのような舵取りが求められるのか、注目が集まっています。