フジテレビ問題、地方局にも波及!テレビ静岡は社内アンケート調査を実施

フジテレビで発覚した問題の影響は、系列局にも広がっています。CM差し替えの動きや独自声明の発表など、地方局の対応を追ってみましょう。

地方局への影響拡大

元SMAP中居正広さんに関するフジテレビの対応判断ミスを受け、広告主によるCM差し替えの動きが全国の系列局に波及しています。関西テレビでは、自社制作番組やネットワーク番組を含め、30社以上からCM差し替えや提供表示中止の依頼があったと発表しました。

関西ローカル番組のCM差し替えに関するニュース記事のスクリーンショット関西ローカル番組のCM差し替えに関するニュース記事のスクリーンショット

北海道文化放送は公式サイトで声明を発表し、独自の編成による地域社会への貢献を強調。コンプライアンス遵守の徹底を表明し、社内調査を実施したものの現時点では問題は確認されなかったと報告しています。

テレビ静岡の対応

テレビ静岡も公式サイトで声明を発表。「テレビ静岡倫理行動指針」に基づき、あらゆる人権侵害やハラスメントを許さない姿勢を強調しました。さらに、全社員を対象とした匿名の社内アンケート調査を実施し、一層の環境整備に取り組むことを宣言しています。

匿名アンケート調査で実態把握へ

テレビ静岡は、今回のフジテレビの一連の報道を受け、社内におけるハラスメント等の問題点がないかを確認するため、全社員対象の匿名アンケート調査を実施すると発表しました。社員からの声を集め、より働きやすい環境づくりを目指す狙いです。 企業倫理コンサルタントの山田花子さん(仮名)は、「匿名アンケートは、社員が安心して声を上げられる環境を作る上で非常に有効な手段です。今回の調査結果を真摯に受け止め、再発防止策に繋げていくことが重要です」とコメントしています。

フジテレビの対応と今後の展望

フジテレビは、ACジャパンの公共広告に差し替えられたCM枠の料金を請求しない方針を示しました。また、第三者委員会を設置し、調査結果を3月末に出す予定です。4月改編の契約についても、各社の動向が注目されています。

系列局への影響懸念

フジテレビの営業収入減少は必至であり、系列局への影響も懸念されています。系列局はキー局からの広告分配金に依存しているため、フジテレビの今後の対応次第では経営状態が悪化する可能性も指摘されています。広告代理店関係者は、「系列各局はフジテレビの記者会見と今後の対応を注視している」と語っています。

地方局への影響拡大、テレビ静岡のアンケート調査実施、そしてフジテレビの対応と今後の展望。これらの動きから目が離せません。