新年を迎えたときに決めた今年の目標をいつの間にか忘れてしまっている、なんてことは多くの人が経験あるのではないでしょうか?「今年こそは…!」と思いつつも続けられない……。 そこで、今回は吉井雅之氏監修の新刊『「続けられる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社刊)から、長く続けられるコツについて、抜粋して紹介します。
● 長く続けられる人が「チャレンジ精神」より大切にする、 スタート時の心構えとは?
腕立て伏せと腹筋を毎日50回やる!1カ月で10kgやせる!何かをはじめようとするとき、いきなりハードルを上げる人がいる。
そのチャレンジ精神は素晴らしいが、多くの場合、ほどなく挫折してしまう。最初からハードなことをこなすのは難しく、数日で息切れして、「だめだったか……」と肩を落とす羽目になるだろう。
習慣づけるには最初が肝心。何かを長く続けられる人は、やりはじめのころは難易度の高さを求めない。無理なくできる簡単なことからはじめるものだ。
ハードルを低く設定すれば、開始早々に脱落する可能性がぐっと低くなる。まずは「自分はできる」という自信を積み重ねていくのが大事なのだ。難易度を高めても大丈夫だと思うようになったら、そこでハードルを上げるようにすればいい。
● 最大の敵!「モチベーションの低下」は 期限を決めないことも大きな要因だった!?
体を引き締めたいから筋トレに励む。健康のために早寝早起きを習慣にする。新しい知識を得るために本を読む。このように新しいことに取り組みはじめたものの、何となくやる気が続かなくなる場合がある。
息切れしてしまう原因のひとつが、いったいいつまで頑張ればいいのか、というモヤモヤした思いだ。とくにゴールが明確でないことを続ける場合、しだいにモチベーションが弱まっていきやすい。
こうした挫折をしないで、上手に長く続けられる人は、はじめるときに期限を区切る。「とりあえず、1カ月続けてみよう」などと考えてスタートするのだ。無事に1カ月続けられたら、「よくやった」と自分をほめて、次の1カ月先に向けて再スタートを切る。こうすれば、長く続けやすいものだ。
● 読書の習慣が全然ない人は、 「毎日、本を開く」ことからスタートする
本を読む習慣のなかった人が、毎日、読書することを目指す。この場合、「週に1冊」「月に5冊」といった目標を立てるのはやめておこう。はじめは読書に慣れないので、早々にクリアできなくてやめてしまいそうだ。
本に無縁だった人たちが秘かに行う、意外な読書のはじめ方を紹介しよう。まずは「毎日、本を開く」という簡単過ぎる習慣からはじめるのだ。開いたあと、読んでも読まなくてもかまわない。とにかく、必ず本を開くことだけは行うようにする。限りなく低いハードルだから、誰にでもできるはずだ。
とりあえず本を開くことが習慣になれば、「1行だけ読む」「1段落だけ読む」ようにする。次の行や段落が気になれば、もちろん続けて読んでもかまわない。こうして本に慣れていくと、だんだん多くの分量を読めるようになるものだ。
● 最初は難しい本を選ばないで マンガや字の少ない本からスタートする
さらにもう一つ失敗しやすい理由として、最初から難しい本を選んで挫折してしまうパターンも多い。
読書を避けてきた人は、本を読んでもつまらなかったという経験を持っている。それなのに読みにくい本から取り組むと、「やっぱり読書は楽しくない」と脳が判断してしまうのだ。
読書をうまく習慣づけられる人は、まずは「読書=楽しい」と脳が思うような行動を取る。気軽に読めるエンターテイメントやラノベからはじめ、それでも読むのをやめそうになったら、マンガや絵本を開く。
読むのが楽しいと思えたら、しめたもの。本を読む時間が待ち遠しくなる。このような段階を踏んで、小説や教養本などに移ると、負担なく読めるようになるものだ。