「会議室に呼ばれ鍵を閉められ…」「A氏に多目的トイレに連れ込まれた社員も」 フジテレビ元社員女性が告発する「パワハラ、セクハラが横行する社風」


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 20年近い期間、フジテレビの正社員として過ごした吉岡京子さん(仮名)はそう言葉を絞り出した。

 無論、“今回の事件”とは中居正広が引き起こした女性トラブルのことだ。

 今月17日には、フジテレビの港浩一社長がこの件に関して記者会見をせざるを得ないところまで追い込まれた。しかし、騒動は収束するどころか、さらに“延焼”する結果となっているのはご承知の通りである。何しろ会見に参加できたのは記者会加盟社のみで、メディアによる動画撮影も生中継も認めず。おかげで会見の内容を他局の速報で知ったというフジの社員も少なくなかった。

 その会見で港社長は、中居と被害者Xさんの間にトラブルが起こった直後の2023年6月には事案を把握していたことを明かしたものの、コトの詳細については「調査委員会で」「回答を控える」を連発。その上、「会食で性的接触が常態化していた」という報道について問われ、こう言い放ったのだ。

「私はそういうことはなかったと信じたい」

「体中をベタベタと触られ、動けなくなってしまった」

「フジといえば“楽しくなければテレビじゃない”というキャッチフレーズが有名ですが、社内では別の“合言葉”がよく使われていました。それは、“フジの常識は世の中の非常識”というものです。あと、セクハラが世の中で問題になり始めた時も“セクハラとかいったらウチの社員はみんな逮捕だ”と冗談めかして語られていました」

 京子さん自身もセクハラ被害に遭ったことがある。

「今はもうフジを辞めている大物プロデューサーの自宅で行われた誕生会に呼ばれた時、だんだんそのプロデューサーが酔っ払ってきて、体中をベタベタと触られて動けなくなってしまったことがありました。その場にいたタレントさんたちもちょっと引いていました」

 そうした身体的なセクハラだけではなく、

「ある幹部の会合に連れていかれた時には、接待相手が性的な話をし始め、それに対する感想を執拗(しつよう)に求められました。しかもその幹部が“これからテレビ局員が面白いこと言います”などとあおって私にプレッシャーをかけるのです」

 社内でこうしたセクハラに関する問題を相談すると、大抵返事は決まっていた。

「真面目に取り合ってもらえず、“やられちゃったの? モテる自慢? 華がある女性は悩みが多いね”などと言われるのです。これが普通の感覚なのだろうかと本当に悩みました」



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