【東方新報】国際金価格が22日、2か月ぶりの高値を更新した。この影響で、一部のブランド金製品店では金製アクセサリーの小売価格が過去最高値に達した。
周大福(Chow Tai Fook)、六福珠宝(Lukfook Jewelly)、老鳳祥(Lao Feng Xiang)など複数のブランド金製品チェーン店によると、現在の純金アクセサリーの小売価格は1グラムあたり834〜836元(約1万7892〜1万7935円)に達していることがわかった。また、一部のアクセサリー製品には別途加工料金が加算されるという。
昨年12月、金価格は一時調整局面を迎え、一時は1グラムあたり700元台に下落したが、あっという間に再び800元(約1万7162円)の壁を突破した。
この高金価格については、ネット上でも多くの議論が巻き起こっている。1月22日の夜、金価格の過去最高更新が微博(ウェイボー、Weibo)でトレンド入りした。コメント欄には「今年結婚するなら『三金(指輪、ネックレス、イヤリング)』を買うのは厳しい」と嘆く声が寄せられた。また、「年末のボーナスでブレスレットやネックレスを買って自分へのご褒美にしようと思っていたけど、こんなに値上がりしたら手が出せない」と購入を断念する人もいた。
金価格の急騰は、一定程度、消費者の金製品の購買意欲と購買力を抑制している。
中国黄金協会の統計によれば、2024年前3四半期(1〜9月)の全国の金消費量は741.732トンで、2023年同期と比較して11.18%減少した。このうち、金製アクセサリーは400.038トンで、前年比27.53%減少。一方で、金地金や金貨は282.721トンで、前年比27.14%増加している。
中国黄金協会は、2024年前3四半期において金価格が一貫して上昇したことで、金製アクセサリーの消費が明らかに減少したと指摘している。しかし、ライブコマースや即時配送などの新しい電子商取引モデルが急速に発展したことで、小型の金製アクセサリーの消費は増加した。第3四半期には金価格が高値で推移し、上昇予測が強まる中、実物金の消費は減少した。
国家統計局が1月17日に発表したデータによると、2024年12月の金銀宝飾品の小売総額は310億元(約6650億6470万円)で、前年同月比1%減少した。年間では、1〜12月の金銀宝飾品の小売総額は3300億元(約7兆797億円)で、前年比3.1%減少している。
金製アクセサリー業界は現在、試練と課題に直面している。1月22日、香港上場企業である周大福(01929.HK)は、未監査の主要営業データを発表。2024年12月31日までの3か月間で、同グループの小売総額は前年同期比で14.2%減少した。このうち、中国本土市場の小売総額は13%減少、香港、マカオ、その他市場の小売総額は20.4%減少している。(c)東方新報/AFPBB News
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