アメリカのトランプ大統領は2月4日(現地時間)、記者会見で質問したアフガニスタン出身のジャーナリストに「何を言っているかわからない」と告げた。
【動画】「言っていることが一つもわからない」とアフガニスタン出身の記者に告げるトランプ氏
この記者会見で、トランプ氏はアメリカがパレスチナ・ガザ地区を所有するべきだという考えを示したほか、ウクライナ紛争に関する記者の質問にも答えた。
アフガニスタン出身の記者からも、武装勢力タリバンが実権を握る同国について「状況を変える計画はありますか?」という質問があった。
質問は「タリバンを承認する予定はありますか?私はアフガニスタンのジャーナリストですが、アフガニスタンについてコメントや将来の計画はありますか?」という内容だったが、トランプ氏は「あなたの言っていることを理解するのが難しい。どこの出身ですか」と回答。
記者が改めてアフガニスタンだと答えると「とても美しい声、美しいアクセントですね。問題はあなたの言っていることが一つもわからないことだけだ」と述べた。
「これだけ言います。幸運を祈る。平和に生きてください」
その後トランプ氏は別の記者を指名し、質問を聞き返したり、アフガニスタンについての考えを述べようとしたりすることはなかった。
トランプ氏が、アクセントのある英語を話す外国人記者の質問を軽視するような態度を取ったのは今回が初めてではない。
大統領1期目だった2018年にも、記者会見で日本の記者らに「何を言っているかわからない」と告げている。
アフガニスタンは2021年にアメリカ軍が撤退してタリバンが復権。抑圧的な統治が行われている。特に女性は、教育を受けられない、男性の家族の同伴なしに遠出できないなど、人権や自由が奪われている状況に置かれている。