「はぁ…確定申告バカらしい」“アラ還”小泉今日子の言葉はなぜ響く? “芸能界のドン”にもズバリ


【写真】左から小泉今日子さん、松尾潔さん、和田靜香さんの3ショット

 実際、小泉の発言はストレートそのものだ。昨年2月の確定申告のこの時期にJ-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」に出演した際は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が注目を集めていたこともあり、「”はぁ…確定申告バカらしい”っていう気分です。もうやめてほしい。ちゃんと納税してから言えよこっちに。”納税しろって”(言えよ)って思います」と述べ、当時の岸田政権や裏金関連議員に怒りをぶちまけた。

 旧ジャニーズの性加害問題が沸騰した一昨年も旧ジャニーズ事務所に忖度し、ジャニー喜多川氏の蛮行を結果的に助長させたテレビ局などに対して小泉はこう言った。

「ジャニーズ問題でも言われ始めているけど、メディアが出る側に忖度してくっついちゃってて、報道してこなかったこともあって、今一番悪い膿みたいなのが出始めちゃってる」

 日本では芸能人にとって政治発言はタブーとされる。しかし、コロナ禍の安倍政権の無策ぶりに《汚らしい嘘や狡は絶対に許されない》と物を申し、「キョンキョンに続け」と、芸能界からの「アベNO」発言が続いたことも記憶に新しい。

 さらにプライベートで、公私ともにパートナーとされる俳優の豊原功補(59)との交際が発覚した当初はこう言ってのけた。

「同じ夢を追う同士。一部の週刊誌などで報道されている通り恋愛関係でもあります」

 小泉らしい潔さとも称賛されたが、前代未聞の不倫宣言として、芸能界を超えて議論を巻き起こした。「相手のご家族の気持ちを考えていないと感じられ残念」と批判もされたが、本人は殺到したマスコミに「自分の罪は自分で背負っていきます」と胸を張った。

■大手芸能プロ「バーニングプロダクション」の“ドン”にもズバズバと…

 2018年の大手芸能プロ「バーニングプロダクション」から独立後は、自らが代表取締役を務める「明後日」で舞台プロデュースなど活躍の場を広げている。“芸能界ドン”にもズバズバ物申してきたことでも知られている。

「バーニング時代も、周防郁雄社長に直接意見を言ったりしていたそうです。最近はラジオの企画で朝から始まるライブイベントを行ったり、シニア向けに新しい人生の楽しみ方も提案していて、目が離せないですね」と前出の加藤氏は言う。

 そんなキョンキョンも還暦がみえてきた。「私の16歳」でのデビューから40周年を迎えた22年には、全国ツアーでファンにこう語りかけている。

「16歳だった私はどんな未来を夢見ていたのか。望んだ未来に今の私は立っているのか。40周年を迎える私はその答えを探しに旅に出ることにしました。どうせなら楽しい旅がいいですよね、頑張りまーす」

 寄る年波についても、「老人は進化ってことです」とラジオで持論を述べた小泉。キョンキョンの進化はまだまだこれからのようだ。

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 小泉今日子はNHKにとって欠かせない女優になりつつある。関連記事【もっと読む】小泉今日子“アラ還”での快進撃「2つの理由」ドラマ・映画と立て続け出演、NHKも解禁でオファー殺到…では、NHK解禁の背景について伝えている。



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