マリ軍拠点襲撃でISが犯行声明 新指導者下でのテロか





マリ軍(FAMa)の兵士=7月、マリ・ヌダキ(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】アフリカ北西部マリで北部の軍の拠点が1日、砲撃などで襲われ、ロイター通信によると少なくとも兵士53人と民間人1人が死亡した。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が2日、犯行声明を出した。バグダディ容疑者の死後、ISが犯行を認めた初の大規模攻撃となった。

 マリ政府当局者によると、犠牲者数は確定しておらず、増える可能性もある。政府はフランス軍などと鎮圧に向け作戦を展開している。マリなどサハラ砂漠南部周辺では、ISや国際テロ組織アルカーイダの関連組織が政府や軍への攻撃を繰り返している。

 ISは10月31日、バグダディ容疑者に代わる新指導者に「アブイブラヒム・ハシミ・クライシ」という名の人物を選出したと発表。エジプト北東部シナイ半島のIS傘下のテロ組織「シナイ州」は2日、新指導者に忠誠を誓うと表明した。



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