福井県を襲った記録的な大雪により、北陸自動車道と舞鶴若狭自動車道が一時全面通行止めとなりました。通行止めは6日午後0時半に解除されましたが、今回の事態は、思わぬトラブルが引き金となりました。
トレーラー故障が除雪作業を阻害
5日午後11時頃、北陸自動車道上り線の福井県南越前町内で走行中のトレーラーが故障し、道路上で立ち往生。これが、除雪作業に大きな支障をきたすこととなりました。現場は強い雪が降り続いており、上り線と下り線を周回して除雪作業を行う除雪車が、故障したトレーラーによって通行を阻まれたのです。NEXCO中日本によると、この影響で上下線ともに除雪作業が滞り、通行止めを余儀なくされました。
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当初、北陸自動車道は上り線の武生IC(福井県越前市)~敦賀IC(福井県敦賀市)、下り線の敦賀IC~今庄IC(福井県南越前町)が通行止めとなりました。さらに、舞鶴若狭自動車道でも、下り線の若狭美浜IC(福井県美浜町)~敦賀JCT(福井県敦賀市)が事故の影響で通行止めとなるなど、広範囲に影響が拡大しました。
6日午前中に通行止め区間縮小、午後0時半に全面解除
6日午前9時半の時点では、北陸自動車道下り線は木之本IC(滋賀県長浜市)~今庄ICが通行止めとなっていましたが、その後、懸命の復旧作業により、6日午後0時半に北陸自動車道と舞鶴若狭自動車道の全区間で通行止めが解除されました。
大雪時の運転に注意を
今回の事態は、大雪時の道路状況の悪化と予期せぬトラブルが重なった結果と言えるでしょう。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「冬期の大雪時は、路面凍結や視界不良だけでなく、予期せぬ車両トラブルも起こり得る。出発前に車両点検を徹底し、最新の気象情報と道路情報をこまめに確認することが重要です」と注意を呼びかけています。
また、やむを得ず車で移動する場合は、冬用タイヤの装着やチェーンの携行はもちろんのこと、防寒具や食料、飲料水などの非常用携行品を準備しておくことも大切です。
まとめ
今回の北陸自動車道と舞鶴若狭自動車道の通行止めは、大雪に加えてトレーラーの故障という予期せぬトラブルが引き金となりました。幸いにも通行止めは解除されましたが、改めて冬期の大雪時の運転の危険性を認識させられる出来事となりました。