香港長官、急遽北京へ 地元では民主派議員ら5人負傷

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香港の林鄭月娥行政長官=10月29日(ロイター)

香港の林鄭月娥行政長官=10月29日(ロイター)

 【香港=藤本欣也】香港政府は3日、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が北京を訪問し、中国共産党政治局常務委員で香港政策を担当する韓正副首相と6日に会談すると発表した。

 林鄭氏は中国本土を訪問中で、5日に上海で開催される「中国国際輸入博覧会」に出席した後、香港に戻る予定だった。

 共産党は10月下旬の第19期中央委員会第4回総会(4中総会)で香港問題を討議したばかりで、6日の会談内容が注目される。

 一方、香港にあるショッピングモールで3日、灰色のシャツを着た男が果物ナイフのようなもので市民に切りつけ、香港メディアによると、民主派の区議会議員を含む少なくとも5人が負傷した。1人は重傷という。

 報道によると、男は政治問題で市民と口論になり、突然、刃物で襲ったという。中国語(普通話)を話していたとの情報もある。議員は止めに入った際、男に耳をかまれて負傷した。

 4カ月以上、政治・社会的混乱が続く香港では、反政府デモを支持するか否かなどをめぐり、市民らの間の亀裂が深まっている。

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