韓国憲法裁判所は3日までに、韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄を決定したのは違憲だとする保守系団体などの訴えについて、審理対象ではないとして却下した。複数の韓国メディアが報じた。
報道によると、団体側は(1)破棄決定は国会の同意手続きを経ておらず、国民の選挙権が侵害された(2)北朝鮮による侵略の危険性が増し、国民の生存権や幸福追求権を守れなくなった-などと主張した。
これに対し、憲法裁は(1)破棄による選挙権などの侵害は認められない(2)破棄によって韓国が今後侵略戦争に巻き込まれるとは断定できず、幸福追求権の侵害可能性があるとは言えない-などと判断した。(共同)