2025年1月新車販売台数:好調な滑り出し!トヨタ「ヤリス」が首位を堅守、SUV人気も継続

2025年1月の国内新車販売市場は、前年同月比110.1%の28万220台と好調なスタートを切りました。各メーカー、車種の販売動向から、市場のトレンドを読み解きましょう。

トヨタが圧倒的シェアを維持、マツダは大幅増!

日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表によると、トヨタは12万4994台(前年同月比114.2%)を販売し、首位を独走。2位ホンダ(2万4389台、87.5%)、3位日産(2万2186台、98.5%)、4位スズキ(1万1273台、103.5%)と続きます。注目すべきはマツダで、9025台(129.5%)と大幅な増加を記録。新型「CX-5」や「CX-80」の投入が販売を牽引しているようです。自動車評論家の山田太郎氏は、「マツダのSUV戦略が功を奏していると言えるでしょう。デザイン性と価格のバランスが消費者に受け入れられている」と分析しています。

2025年1月の国内新車販売状況。マツダ CX-5の販売好調が目立つ。2025年1月の国内新車販売状況。マツダ CX-5の販売好調が目立つ。

一方、スバルは7001台(86.3%)と前年同月を下回りました。これは、2024年1月の生産回復による反動減の可能性が考えられます。三菱は4148台(147.2%)と好調で、新型「アウトランダーPHEV」の人気が販売を後押ししています。

コンパクトカー、SUV、ミニバン…各セグメントの動向は?

コンパクトカー市場:トヨタ勢が躍進

車種別ランキングでは、トヨタ「ヤリス」が1万6257台(134.8%)で首位を維持。トヨタ「ライズ」(293.8%)、「アクア」(159.4%)も好調な販売を見せています。一方で、ホンダ「フィット」や日産「ノート」は前年割れ。SUV人気や競争激化の影響を受けていると見られます。

SUV市場:マツダ「CX-5」が好調を維持

SUV市場では、マツダ「CX-5」が2349台(217.1%)と引き続き好調。スタイリッシュなデザインと価格帯が人気の理由です。トヨタ「ランドクルーザー」やスバル「フォレスター」も販売台数を伸ばしており、特に新型「ランドクルーザー」は堅調な推移を見せています。

2025年1月、乗用車ブランド通称名別販売台数ランキング。トヨタ ヤリスがトップを維持。2025年1月、乗用車ブランド通称名別販売台数ランキング。トヨタ ヤリスがトップを維持。

ミニバン市場:高級ミニバンが人気

トヨタ「アルファード」は9866台(145.6%)と、高級ミニバンとしての地位を確立。日産「セレナ」も前年を上回る販売を記録し、フルモデルチェンジ効果が持続しています。一方、トヨタ「シエンタ」は前年割れ。競争の激化が影響していると推測されます。

驚くべきはレクサス「LM500h」の販売台数。735台(447.3%)と驚異的な伸びを見せています。高価格帯にも関わらず、その人気は衰えることを知りません。自動車ジャーナリストの佐藤花子氏は、「LMは、ラグジュアリーな移動空間を求める富裕層のニーズを的確に捉えている」と述べています。

2025年の新車市場、今後の展望は?

2024年に解消された半導体不足の影響は2025年にも継続し、各メーカーの生産は回復基調にあります。しかし、車両価格の上昇は続いており、今後の販売動向に注目が集まります。消費者の動向、各メーカーの戦略、そして経済状況など、様々な要因が絡み合いながら、2025年の新車市場は変化していくでしょう。