カローラといえば、トヨタを代表する国民的大衆車。セダン、ワゴン、ハッチバック、SUV、スポーツモデルと、実に多彩なラインナップを誇ります。しかし、その中には2012年以来フルモデルチェンジされていない「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」も含まれているのはご存知でしょうか?今回は、7車種にも及ぶカローラシリーズの展開、そして旧型モデルが今も現役続行している理由に迫ります。
カローラシリーズ、驚きの7車種展開!
現在、カローラシリーズは以下の7車種で構成されています。
- カローラ(セダン)
- カローラツーリング(ワゴン)
- カローラスポーツ(ハッチバック)
- カローラクロス(SUV)
- GRカローラ(スポーツハッチ)
- カローラアクシオ(セダン)
- カローラフィールダー(ワゴン)
alt トヨタ カローラシリーズ 7車種
この中で、カローラアクシオとカローラフィールダー以外は2018年以降に登場した比較的新しいモデルで、すべて3ナンバーサイズ。一方、アクシオとフィールダーは5ナンバーサイズという違いがあります。
なぜ旧型モデルが生き残っているのか?
新型カローラが登場した2019年当時、トヨタは「新型は走行安定性や乗り心地を向上させるため、GA-Cプラットフォームを採用した結果、3ナンバーサイズとなった。お客様から要望の多い5ナンバーサイズに対応するため、従来型のカローラアクシオとカローラフィールダーも継続販売する」と説明していました。当初は1年半から2年後の販売終了を想定していたようですが、5年以上経った今でも販売が継続されています。その理由は、根強い5ナンバーサイズへの需要があるためです。
5ナンバーサイズのメリット
日本の道路事情、特に狭い道や駐車場では、5ナンバーサイズの取り回しの良さが大きなメリットとなります。維持費の面でも有利な点があり、これらの要素がアクシオとフィールダーの継続的な人気を支えています。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「日本における5ナンバーサイズの需要は依然として高く、特に地方や高齢者層を中心に根強い人気がある」と指摘しています。
ユーザーニーズの多様化
カローラシリーズの多様なラインナップは、ユーザーニーズの多様化を反映しています。走行性能やデザイン性を重視するユーザーには新型モデル、実用性や経済性を重視するユーザーにはアクシオやフィールダーといった選択肢を提供することで、幅広い層のニーズに応えているのです。
カローラの進化は続く
トヨタは、常にユーザーの声に耳を傾け、時代に合わせて進化を続けています。カローラシリーズの7車種展開は、その証と言えるでしょう。5ナンバーサイズへの需要がある限り、アクシオとフィールダーはカローラファミリーの一員として、その役割を果たし続けることでしょう。
時代の変化とともに進化を続けるカローラ。今後の展開にも目が離せません。