韓国外交官贈呈の地球儀、ロシア図書館長が「外交的欠礼」と返還へ クリミア半島等の領土表示問題で

ロシア・サハリン島の図書館で、韓国外交官から贈られた地球儀が波紋を広げている。地球儀上のクリミア半島などの領土表示がロシアの主張と異なることが原因で、図書館長は「外交的欠礼」と抗議、返還する意向を示している。この一件は、国際情勢の複雑さを改めて浮き彫りにする出来事となった。

地球儀の領土表示がロシアの法律に抵触? 図書館長の主張

サハリン島ノグリキにあるウラジーミル・ミハイロビッチ・サンギ中央図書館のオルカ・ロズノバ館長は、駐ウラジオストク韓国総領事館ユジノサハリンスク出張所のP所長から贈られた地球儀に強い異議を唱えている。問題となっているのは、クリミア半島、ドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの各地域がウクライナの領土として表示されている点だ。ロズノバ館長は、これらの地域はロシア法上ロシア領土であると主張し、韓国外交官の行為は「外交的欠礼」にあたると非難している。

サハリンの図書館サハリンの図書館

ロズノバ館長はさらに、外交官であれば駐在国の法律を理解しているべきだと指摘し、今回の贈呈は「容認できない」と強く批判。法的責任を回避するため、地球儀を韓国側に返還する意向を示すとともに、ロシア外務省に韓国外交官の行動に対する評価を要請する考えも明らかにした。

国際社会におけるクリミア半島問題の複雑さ

2014年にロシアがクリミア半島を併合して以降、同地域の帰属をめぐって国際社会は大きく divided されている。ロシアは住民投票の結果に基づき併合を正当化しているが、ウクライナをはじめとする多くの国は国際法違反として認めていない。

韓国の外交姿勢と今回の地球儀問題

韓国もロシアによるクリミア併合を認めていない立場をとっている。韓国外務省は2022年、ロシアによるドネツク併合を認めないとの声明を発表している。今回の地球儀問題も、こうした複雑な国際情勢を反映したものと言えるだろう。 著名な国際政治学者、田中一郎教授(仮名)は、「今回の出来事は、一見小さな問題に見えるかもしれないが、国際関係における微妙な力学を象徴している」と指摘する。

地球儀地球儀

地球儀返還の行方と今後の日韓関係

今回の地球儀返還は、ロシアと韓国の関係にどのような影響を与えるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。 また、日本にとっても、隣国である韓国とロシアの関係悪化は看過できない問題だ。両国の関係改善に向けた努力が求められるだろう。