へその緒に高濃度ダイオキシン類 カネミ油症患者、子世代に影響か


【画像】父が買ってきた油は「猛毒」だった、食品公害「カネミ油症」はまだ終わっていない 被害は次の世代に、しかし「患者と認定されない」

 ダイオキシン類の毒性の強さを表す「TEQ濃度」に関し、岩村さんの子どもの数値は健康な人の平均値の5~13倍だった。患者平均と比べてもほぼ同等の0.6~1.7倍だった。カネミ油症の主因物質「ポリ塩化ジベンゾフラン」は健康な人の平均値の16~40倍高く、患者平均の0.3~1.0倍となった。どちらの数値も第1子の故満広さんが一番高く、第3子が最も低かった。

 岩村さんの汚染油摂取から5年後の1973年に生まれた満広さんは、口唇口蓋裂や心臓疾患があり、生後4カ月で亡くなった。



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