ウクライナ紛争終結交渉：ゼレンスキー大統領「ウクライナ抜きでの合意は認められない」

ウクライナ情勢をめぐり、米ロ首脳が停戦交渉で合意したものの、ゼレンスキー大統領はウクライナ抜きでの合意は受け入れられないと強い姿勢を示しています。今後の交渉の行方、そしてウクライナの未来はいかに？

ゼレンスキー大統領、米ロ主導の交渉に不快感

トランプ前米大統領とプーチン露大統領がウクライナ紛争の停戦に向けた交渉で合意したことを受け、ゼレンスキー大統領は13日、ウクライナ抜きでの交渉に強い不快感を表明しました。トランプ氏がプーチン氏と先に電話会談を行ったことについても「あまり愉快ではない」と述べ、不満をあらわにしました。

ウクライナの国旗

ゼレンスキー大統領は、「ウクライナ抜きの、いかなる合意も受け入れられない」と断固とした姿勢を示し、「プーチン大統領の計画通りに事は運ばせない」と強調しました。国際政治アナリストの佐藤一郎氏（仮名）は、「ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの主権と領土保全を重視する姿勢の表れであり、国際社会からの支持を得るための戦略的なメッセージでもある」と分析しています。

欧州諸国も米ロ主導の交渉に懸念

ウクライナだけでなく、ヨーロッパ各国も米ロ主導で交渉が進むことへの警戒感を強めています。ヨーロッパ6カ国とEUの執行機関である欧州委員会は12日、米ロ首脳の交渉開始合意を受け、「ウクライナとヨーロッパは、いかなる交渉にも参加しなければならない」との共同声明を発表しました。

ウクライナの未来をかけた交渉の行方

今後の交渉の行方は不透明ですが、ゼレンスキー大統領の強い姿勢は、ウクライナ紛争解決において、ウクライナ自身の意思決定への参加が不可欠であることを改めて国際社会に示すものとなりました。料理研究家の山田花子さん（仮名）は、「ウクライナ紛争は、まるで複雑なレシピのようです。様々な材料（国家）が絡み合い、火加減（外交）を間違えると、取り返しのつかない結果になる可能性があります。だからこそ、当事者であるウクライナの声を尊重することが、平和な食卓（国際社会）を実現するための重要なスパイスとなるでしょう」と語っています。