これからの日本では、ホワイトカラーの仕事が減っていく一方で、地域社会を支えるエッセンシャルワーカーや観光業に新たなチャンスが生まれてくると言われています。 一体、私たちはどのように変化していく時代を生き抜いていけば良いのでしょうか? 今回は、冨山和彦氏の著書『ホワイトカラー消滅』を参考に、新しい時代の「稼ぎ方」そして「生き方」について考えてみましょう。
停滞から脱却!多様な価値観を受け入れる社会へ
ホワイトカラーのオフィス風景
日本は長らく「停滞なる安定」を続けてきました。低成長ではありますが、社会が崩壊するような事態は避けられてきました。一方で、アメリカのように経済成長を遂げている国では、貧富の差の拡大や社会不安といった問題も抱えています。 経済成長だけが幸せの指標ではないはずです。
日本の未来を考える上で重要なのは、「成功」や「良い人生」の定義を多様化していくことではないでしょうか。 スポーツ選手のように世界の頂点を目指す人生もあれば、地域社会でエッセンシャルワーカーとして人々の生活を支える人生もあります。 それぞれの生き方、働き方が尊重される社会を目指していくべきです。
これからの時代の「稼ぎ方」とは?
グローバル化が進む一方で、地域社会の重要性も見直されています。 冨山氏は「両利きの経営」ならぬ「両利きの国」を目指すべきだと提唱しています。 グローバルで競争力のある産業を育成しつつ、地域経済も活性化させる。それぞれの地域の特徴を活かしたビジネスや観光業の振興が鍵となるでしょう。
例えば、地方の特産品を活用した商品開発や、地域の魅力を発信する観光コンテンツの制作など、地域に根ざしたビジネスには大きな可能性が秘められています。 食文化観光協会の山田一郎氏(仮名)は、「地域独自の食文化を体験できるツアーや、地元の食材を使った料理教室などは、観光客に喜ばれるだけでなく、地域経済の活性化にもつながる」と述べています。
自分らしい「豊かさ」を見つけよう
美味しそうな料理の写真
これからの時代は、画一的な「成功」を目指すのではなく、自分らしい「豊かさ」を見つけることが大切です。 お金をたくさん稼ぐことだけが幸せではありません。 自分の得意なことを活かして、周りの人々に貢献できる生き方を見つけることが、真の幸せにつながるのではないでしょうか。
有名大学で起業を目指す学生が増えているのも、一つの価値観に縛られない生き方を選択する人が増えていることの表れと言えるでしょう。 変化の激しい時代だからこそ、柔軟な思考で、自分らしい人生を切り開いていくことが重要です。