(CNN) トランプ米大統領は19日、中東やウクライナで続く紛争に言及しつつ、第3次世界大戦は「それほど遠くない」と警告した。ただし、自身が大統領に就いたことで大戦勃発は防げるとしている。
トランプ氏は未来投資イニシアチブ研究所の会合での演説で、「私は戦争終結と紛争解決、世界平和の回復をめざし、世界中で迅速に動いている。私の望みは平和だ。皆が殺されるのを見たくない」と述べた。
さらに「中東の死者、ロシアとウクライナの間で出ている死者を見てほしい。我々はこの状況に終止符を打つ。第3次世界大戦が起きて得をする人はいない。第3次世界大戦はそれほど遠くない」と言及。そのうえで 「もし(バイデン米大統領の)政権があと1年続いていたら第3次世界大戦に突入していただろうが、今はもう起こらない」と主張した。
トランプ氏は今週の米ロ高官会合の開催地となったサウジアラビアに謝意を示し、今回の協議を「大きな一歩」と評した。一方でウクライナのゼレンスキー大統領については、ロシアの主張をなぞる形で「そこそこ成功したコメディアン」「選挙で選ばれていない独裁者」と批判した。
これに先立ち、トランプ氏はSNS上でゼレンスキー氏と応酬を繰り広げ、ゼレンスキーはトランプ氏を「偽情報空間に生存している」「プーチン氏の孤立脱却を助けている」と非難していた。