トランプ氏、ゼレンスキー大統領を「独裁者」と非難! 各国首脳はゼレンスキー氏支持を表明

ウクライナ情勢をめぐり、元米国大統領ドナルド・トランプ氏が現職のウォロディミル・ゼレンスキー大統領を痛烈に批判し、国際社会の注目を集めています。トランプ氏はゼレンスキー氏を「選挙を行わなかった独裁者」と呼び、早期の選挙実施を要求。この発言は世界各国から反発を招き、欧州首脳陣からはゼレンスキー氏への支持表明が相次いでいます。一体何が起きているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

トランプ氏の批判とゼレンスキー氏の現状

トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、ゼレンスキー大統領の支持率の低さを指摘し、「バイデンをもてあそんだこと以外、何も成し遂げていない」と非難しました。さらに、「選挙を行わなかった独裁者」とまで言い放ち、早期の選挙実施を強く要求しました。

この批判の背景には、サウジアラビアで開催されたウクライナ戦争終結に向けた和平交渉からウクライナが排除されたことへのゼレンスキー大統領の不満表明があります。トランプ氏は、ゼレンスキー大統領が交渉の席につくためには、長らく選挙が行われていない点を認めなければならないと主張しました。

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ゼレンスキー大統領は2019年に大統領に当選しましたが、2022年2月のロシア侵攻後、戒厳令を宣言し、大統領選挙を延期しています。戦時下における選挙の実施は困難を極めることが予想され、国際社会もこの状況を理解しています。

各国首脳からゼレンスキー氏支持の声

トランプ氏の批判に対し、欧州各国首脳は一斉にゼレンスキー氏への支持を表明しました。

イギリス

英国首相のリシ・スナク氏はゼレンスキー大統領と電話会談を行い、「ウクライナの民主的に選出された指導者」として、ゼレンスキー氏への揺るぎない支持を表明。戦時中の選挙延期は正当な措置であると強調しました。

ドイツ

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、トランプ氏の発言を「誤りであり危険」と批判。ゼレンスキー氏がウクライナの国家元首として正当に選出されたことを改めて強調しました。また、戦時下での選挙実施の困難さを指摘し、ウクライナの憲法と選挙法にも反映されている事実だと述べました。

デンマーク

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相も記者会見で、ウクライナは戦争を望んでおらず、侵略者はロシアであると明言しました。

フランス

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、欧州各国首脳とのオンライン会議後、ウクライナへの支持と欧州の平和と安全保障への責任を果たす決意を表明しました。

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これらの支持表明は、国際社会がウクライナの現状とゼレンスキー大統領の指導力を支持していることを明確に示しています。トランプ氏の発言は孤立していると言えるでしょう。

まとめ

トランプ氏によるゼレンスキー大統領への批判は、国際社会から大きな反発を招き、各国首脳はゼレンスキー氏への支持を表明しています。ウクライナは現在もロシアの侵攻という困難な状況に直面しており、国際社会の支援が不可欠です。今後の情勢に注目が集まります。