ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年となるのを前に、松田邦紀前駐ウクライナ大使が21日、東京都内で記者会見した。
松田氏は「停戦の兆し、機運の取っ掛かりを目にしている」と述べ、停戦交渉に向けた動きに期待感を示した上で、日本政府に「停戦・和平に向けた議論に積極的に参加すべきだ」と訴えた。
侵攻を巡り、トランプ米大統領はロシア寄りの姿勢を示している。松田氏はトランプ氏に関して「一つ一つの言葉を取り上げて過大評価することはロシア側を利するだけだ」と強調。米ロの対話については「即ウクライナや欧州を外した交渉と捉えるのはちゅうちょする」と語り、「トランプ政権の措置が停戦交渉にどう影響するか、もう少し見る必要がある」と説明した。