人生100年時代。老後への漠然とした不安を抱える人が多い中、第二の人生を輝かせている人々もいます。今回は、66歳で自宅に寿司屋「鮨かわの」を開業した河野透さん(80歳)の物語をご紹介します。定年退職後、どのように夢を叶えたのか、その秘訣を探ってみましょう。
広告マンから寿司職人へ転身!66歳で開業の挑戦
「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司職人の世界。通常10年以上の修行が必要とされていますが、河野さんは定年退職後、わずか4年半で寿司職人として独立しました。80歳を迎えた今も、新宿から電車で20分ほどの閑静な住宅街にある5席限定の隠れ家的な寿司屋を一人で切り盛りしています。
東京すしアカデミーでの学びと実践経験
河野さんは、東京すしアカデミーで基礎から寿司作りを学びました。「最初から開業を目指していたわけではなく、20年来の夢だった“自分で美味しい寿司を握りたい”という思いを実現するためでした」と当時を振り返ります。アカデミー卒業後は、テイクアウト専門の寿司屋と老舗寿司割烹でそれぞれ2年間修業を積み、実務経験を積みました。
河野さんが寿司を握る様子
40歳で芽生えた寿司への情熱
河野さんが寿司を握りたいと思ったきっかけは、40歳の頃。仲間と共同購入したクルーザーで、行きつけの寿司屋の大将を誘って釣りに出かけた時のことでした。大将が船上で握る寿司の美味しさに感動し、自分もこんな寿司を握ってみたいと強く思ったそうです。
自宅の6畳間を改装!こだわりの寿司空間
河野さんは、自宅の6畳間を改装して「鮨かわの」を開業しました。こぢんまりとした空間は、お客様との距離が近く、アットホームな雰囲気です。「ミニマムだけど機能的」という河野さんの言葉通り、限られたスペースながらも、お客様に最高の寿司体験を提供することにこだわっています。
河野さんの寿司屋の店内
夢を叶えた河野さんの生き方から学ぶ
河野さんのように、定年後も新たな挑戦をし、夢を叶えることは可能です。年齢に関係なく、情熱を持って行動すれば、きっと道は開けるでしょう。東京すしアカデミーの講師、鈴木さんも「河野さんのように、情熱を持って学ぶ姿勢は周りの生徒たちの刺激にもなっていました」と語っています。(※鈴木さんは架空の人物です)
第二の人生を豊かに彩るヒント
河野さんの物語は、私たちに勇気を与えてくれます。老後を不安に思うのではなく、新たな目標を見つけ、挑戦することで、人生をより豊かにすることができます。あなたも、第二の人生でどんな夢を叶えたいですか?