ミャンマーで摘発された巨大詐欺拠点。7000人以上の外国人の身元が確認される中、日本人の関与も疑われています。果たして実態はどうなっているのでしょうか?本記事では、元詐欺メンバーのDedeさん(仮名)の証言を元に、KKパークやシュエコッコといった拠点の内部事情を詳しく解説します。組織の驚くべき実態、そしてそこで働く人々の現実をご覧ください。
闇に包まれた巨大詐欺拠点:KKパークとシュエコッコ
Dedeさんは、仕事を探していた際に知人からKKパークでの高収入の仕事を紹介され、詐欺組織に加担することになりました。KKパークで働き始めたのは2021年6月、その後シュエコッコに移り、2023年2月まで働いていたといいます。
Dedeさんによると、KKパークでは9割以上が中国人。実行役は4つのチームに分けられ、それぞれ異なる役割を担っていました。Dedeさんは英語で「かけ子」を担当し、安定した収入のある23歳以上の人々をターゲットに、株式投資などを勧誘していたそうです。給料は月11万~13万円でした。
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厳重な監視体制と自由のない生活
拠点内部では、連れて来られた人々は厳しい監視下に置かれ、自由を奪われていました。窓を開けることすら許されず、違反すれば罰金が科せられるという徹底ぶり。多くの建物は鉄柵で覆われ、脱出は不可能に近い状態でした。「逃げられない」と絶望し、飛び降り自殺をする外国人も多かったとDedeさんは語ります。
一方、Dedeさんのように自らの意思で組織に加わったメンバーは、比較的自由な生活を送っていました。フットサル、バドミントン、卓球、格闘技など、様々な娯楽が提供され、「金さえあれば何でも手に入る」環境だったそうです。ドラッグも出回っていたといいます。
日本人メンバーの存在
Dedeさんは、拠点内で日本人メンバーを目撃したと証言しています。20代の若者2人、30代1人、40代1人がいたといい、若者2人はいつも元気がなく、笑顔もなかったそうです。当時、組織は日本語ができる人材を募集していたといいます。
拠点の規模と摘発の行方
タイ国家警察人身売買対策センターのタッチャイセンター長は、拠点には実際は1万人以上、もしかすると1万~5万人がいる可能性もあると指摘しています。ミャンマー国境警備隊による捜索は24日までとされていましたが、全容解明にはまだ時間がかかりそうです。
Dedeさんは、最後の2週間分の給料を受け取らずに組織を脱退することができました。しかし、シュエコッコでは今もDedeさんの友人が働いているといいます。
闇の深淵を覗いて
今回の記事では、元メンバーの証言を通して、ミャンマー巨大詐欺拠点の内部事情を垣間見ることができました。高収入という甘い言葉の裏に潜む、恐ろしい現実。そして、今もなお続く人々の苦しみ。この問題の解決には、国際的な協力と更なる捜査が必要です。
まとめ:詐欺組織の実態と今後の課題
巨大詐欺組織の実態は、想像以上に深刻です。この記事が、詐欺の恐ろしさを改めて認識し、被害防止に繋がることを願います。また、この記事を読んで、何かを感じた方は、ぜひコメント欄で感想を共有してください。そして、この記事をSNSでシェアし、より多くの人にこの問題を知ってもらうことにもご協力いただければ幸いです。jp24h.comでは、今後も様々な社会問題を取り上げていきますので、引き続きご注目ください。