女子プロレス団体ディアナ、性的画像投稿問題で勝訴的和解へ!100万円の解決金と今後の観戦禁止

女子プロレス団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」が、所属選手の性的画像をSNSに繰り返し投稿した人物に対し、法的措置を取った結果、2月17日付で和解が成立しました。本記事では、この問題の経緯と和解の内容、そして今後の対策について詳しく解説します。

SNSへの性的画像投稿問題とは?

ディアナ所属選手の股間や臀部など身体の一部を性的に強調した写真が、SNS上に繰り返し投稿されていたことが発覚。選手本人からの相談に加え、他の観客からも対策を求める声が上がるなど、深刻な問題となっていました。投稿者の目星はついていたものの、正式な手続きを経て特定するため、開示請求を実施。その結果に基づき、団体と被害を受けた成人選手1名が原告となり、約840万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。

ディアナの梅咲遥選手(写真はすべて:日下朋子/ワールド女子プロレス・ディアナ)ディアナの梅咲遥選手(写真はすべて:日下朋子/ワールド女子プロレス・ディアナ)

和解の内容と今後の対策

和解内容は、投稿者が原告に100万円の解決金を支払い、謝罪すること。さらに、ディアナの興行への今後の来場禁止、そしてディアナの選手がリング上にいる間は他団体の興行でも一時退出することなどが盛り込まれました。団体や選手に関するSNSなどでの発信も禁じられています。

この「勝訴的和解」により、団体側は一定の抑止力となることを期待しています。 ディアナ経営企画部長の不破大志さんは、他の観客からもクレームが出ていたことを明かし、問題の深刻さを改めて強調しました。代理人の小沢一仁弁護士は、裁判官から営業権および人格権侵害も認められるとの見解を得ていたことを明らかにし、今回の和解の意義を強調しました。

ディアナ経営企画部長の不破大志さん(左)/原告側代理人の小沢一仁弁護士(2025年2月27日/弁護士ドットコム)ディアナ経営企画部長の不破大志さん(左)/原告側代理人の小沢一仁弁護士(2025年2月27日/弁護士ドットコム)

スポーツ界における性的画像問題への意識向上

近年、競技中のアスリートを狙った性的な写真の撮影・投稿が問題視されています。今回のディアナのケースは、こうした問題への対策を強化する上で重要な一歩となるでしょう。 著名なスポーツ心理学者の佐藤先生(仮名)は、「アスリートは競技に集中するために、観客の信頼を必要としています。このような行為は、アスリートの尊厳を傷つけるだけでなく、スポーツ界全体への信頼を損なうものです。」と警鐘を鳴らしています。

まとめ

女子プロレス団体ディアナが、性的画像投稿問題で勝訴的和解に至りました。100万円の解決金と今後の観戦禁止など、再発防止に向けた措置が講じられています。この事例が、スポーツ界全体における性的画像問題への意識向上につながることが期待されます。