【ロサンゼルス=後藤香代】米ニューメキシコ州サンタフェの自宅で死亡しているのが見つかった米俳優ジーン・ハックマンさん夫妻について、地元保安官事務所は27日、毒物による死亡だった可能性があるとみて捜査を始めたと発表した。
発表によると、ハックマンさん宅を26日訪れた男性が室内から応答がないのを不審に思い、通報した。保安官事務所が27日、裁判所に提出した文書によると、浴室に倒れていた妻でピアニストのベッツィ・アラカワさんの近くに蓋の開いた処方薬の瓶があり、錠剤が散乱。台所付近ではハックマンさんが倒れていた。ハックマンさんは95歳、アラカワさんは65歳だった。
2人に外傷はなかった。現場に何者かが侵入した形跡はなく、一酸化炭素などのガス漏れも確認されなかった。保安官事務所が死因の特定を急いでいる。