韓国の今年1-9月の国税収入が前年同期に比べ5兆6000億ウォン(約5300億円)減少した。これを受け、統合財政収支は26兆5000億ウォンの赤字となり、過去最大の赤字となった。
企画財政部が8日に発表した「月間財政動向11月号」によると、1-9月の累計統合財政収支は2005年と06年、09年、13-15年に赤字となったが、赤字の規模は1999年に関連統計の作成を始めて以降、今年が最も大きい。社会保障性基金を除いた管理財政収支も過去最大の57兆ウォンの赤字となった。
これは景気沈滞などで国税収入が減る中、福祉支援など財政拡大で支出は増えたためと解釈される。今年1-9月の国税収入は228兆1000億ウォンと、前年同期比で5兆6000億ウォンも減少した。
国税収入が1-9月基準で前年同期より減少したのは2013年(-2.9%)以来。税収は法人税を除いたすべての税目で減少した。予算基準暫定「税収進度率」も77.4%と、前年同期(79.6%)より2.2%ポイント低い。
政府の拡張財政基調の影響で総支出額は前年同期比40兆9000億ウォン増の386兆ウォンとなった。政府は今年470万世帯に計5兆ウォン規模の勤労奨励金(EITC)と子女奨励金(CTC)を拡大支給した。昨年の1兆8000億ウォンから大幅に増えた。
一方、国家債務は9月末基準で694兆4000億ウォンと、前月に比べ3兆5000億ウォン減少した。3兆3000億ウォンにのぼる国庫債券の定期償還で国家債務が減少したと、企画財政部は説明した。今年の政府の債務規模の目標値は701兆9000億ウォン。
企画財政部関係者は「9月に累積財政赤字が一時的に大きく増加したが、財政の積極的な役割による側面が大きい」とし「10-12月期には国税収入が増え、総収入の増加が予想されるため、財政収支の赤字は大きく縮小する見込み」と述べた。
中央日報/中央日報日本語版 2019.11.08 15:24
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