元五輪代表のプロスノーボーダー国母和宏容疑者(31)=北海道千歳市駒里=が大麻取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕された事件で、輸入された大麻製品は100回以上の吸引が可能な量だったことが8日、捜査関係者への取材で分かった。
関東信越厚生局麻薬取締部は8日、国母容疑者を送検した。輸入量が多いことから営利目的だったとみて経緯を調べている。
同部によると、輸入された大麻製品は計約57グラム。茶色の水あめ状で大麻成分が濃縮されており、1回当たりの吸引は耳かき1杯分程度という。
大麻製品は昨年12月31日、国際郵便で成田空港に輸入された。東京税関が発見し、麻薬取締部が今年10月、国母容疑者の知人の30代男を同容疑で逮捕し、捜査の過程で関与が浮上。同部が出頭を要請し国母容疑者が応じた。輸入の事実を認める一方で「営利目的は違う」と供述しているという。