【AFP=時事】ハワード・ラトニック米商務長官は4日、カナダとメキシコに対する25%の関税について、ドナルド・トランプ大統領が今週、緩和する可能性があると述べた。対中関税措置については、据え置く意向としている。
ラトニック氏はニュースチャンネル「フォックス・ビジネス」に対し、「彼(トランプ氏)は彼ら(カナダとメキシコ)との間で何らかのことをまとめるつもりだと思う」と語った。発表はおそらく5日になるだろうとしている。
カナダのジャスティン・トルドー首相はこれに先立ち、トランプ氏による関税措置に猛反発し、対抗措置を発表した。また、トランプ氏はカナダを併合しやすくするためにカナダ経済を破綻させようとしていると主張。さらに、ウクライナ問題をめぐりロシアに「融和的」な姿勢を示しながら、緊密な同盟国を標的にしていると非難した。
トランプ氏は中国に対しては、現行の追加関税にさらに10%を上乗せする大統領令に3日に署名。中国はこれに対し、米国による「一方的」な措置だとして世界貿易機関(WTO)に提訴するとともに、米国産農産品に10~15%の追加関税を課す方針を発表した。【翻訳編集】 AFPBB News