9日午前8時ごろ、関西国際空港の第2ターミナルの地上作業員から、「滑走路付近でドローンのようなものが飛んでいるのが見えた」との通報が、空港を運営する関西エアポートに入った。関空は同15分ごろから、空港にある2本の滑走路で全ての離着陸を停止。関西エアが滑走路の安全確認を行い、同9時半ごろに再開した。この影響で、一部の便で大阪(伊丹)空港への行き先変更や欠航が出た。
関西エアから110番通報を受けた大阪府警関西空港署は、航空法違反と威力業務妨害の疑いがあるとして関空とその周辺を捜索したが、ドローンは見つからなかった。
関空では10月19日と今月7日にもドローンのような飛行物体が確認され、離着陸を停止している。空港とその周辺でのドローンの飛行は航空法で原則禁止されており、関西エアはホームページで、ドローンを発見した場合は速やかに110番するよう呼びかけている。
関西エアの広報担当者は「利用客に大変な迷惑をかけている。空港会社としてできることは限られており、国に法整備の強化を働きかけるなど対策を考えたい」と話している。