中国物価7年9カ月ぶり高水準 10月、豚肉高騰で3・8%上昇

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 中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3・8%上昇した。上昇幅は9月(3・0%)よりも拡大し、2012年1月以来7年9カ月ぶりの高水準。アフリカ豚コレラの感染拡大による豚肉価格の高騰が主因で、食品価格の上昇率は15・5%だった。中国政府は豚肉価格安定に向け対策を矢継ぎ早に打ち出しているが、事態解消には時間がかかるとみられる。

 豚肉価格は前年同月比約2倍になり、これによりCPIを2・43ポイント押し上げた。前月比でも20・1%の上昇だった。豚肉価格高騰に連動する形で、牛肉も前年同月比で20・4%、羊肉も16・1%上昇。統計局は、10月のCPI上昇の約3分の2は豚肉価格高騰による影響だと分析した。

 中国政府は豚肉価格高騰に神経をとがらせている。豚肉は中国の食卓を支える食材で、価格高騰が続けば庶民の不満に直結するからだ。感染押さえ込みのほか、9月には政府が備蓄する豚肉計3万トンを市場に放出。養豚場の新設に最大500万元(約7800万円)を助成するといった生産安定に向けた取り組みも打ち出している。

 ただ一連の対策が効果を発揮するまでには時間を要するとみられる。中国証券報(電子版)は「豚肉価格上昇は来年1~3月期までは続くことが見込まれる」というエコノミストの見通しを示したが、それよりもさらに時間がかかるという見方もある。

 一方、同日発表した10月の工業品卸売物価指数(PPI)は、前年同月比で1・6%下落した。4カ月連続のマイナスで、下落率は9月(1・2%)よりも拡大。米国との貿易摩擦の影響により、石油・天然ガス採掘や化学繊維など幅広い業種で下落している。(北京 三塚聖平、写真も)

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