韓国の一人当たり国民総所得（GNI）が、主要国の中で6位をキープしていることが明らかになりました。今回は、韓国銀行の発表に基づき、2024年の韓国経済の現状と今後の展望について詳しく解説していきます。
韓国の一人当たりGNI、3万6千ドル台を維持
韓国銀行が発表した「2024年第4四半期および年間国民所得（暫定）」によると、2024年の韓国の一人当たりGNI（名目基準）は3万6624ドルで、前年比1.2％の増加となりました。ウォンベースでは4995万5千ウォンで、前年比5.7％増と堅調な伸びを見せています。
韓国の経済成長
一人当たりGNIは、国民が1年間に国内外で稼いだ所得を人口で割ったもので、国の経済力を示す重要な指標です。韓国は人口5千万人以上の国の中で、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアに次ぐ6位を維持しており、日本や台湾を上回っています。
2024年の韓国経済、成長と課題
2024年の韓国の名目GDPは、ウォンベースで2549兆1千億ウォン、ドルベースで1兆8689億ドルで、それぞれ前年比6.2％、1.6％の成長を記録しました。しかし、ウォン安の影響により、ドルベースの成長率は抑えられました。
名目GNIは2585兆2千億ウォンで、GDPよりも低い5.8％の増加にとどまりました。これは、国外純受取要素所得の減少などが影響しています。実質GDP成長率は3.5％と、名目値よりも低い水準となっています。
韓国の市場
第4四半期の経済動向
2024年第4四半期の実質GDP成長率は0.1％と、年間を通して低い水準となりました。輸出、政府消費、輸入は速報値よりも高くなりましたが、建設投資と設備投資は下方修正されています。
今後の展望と課題
韓国経済は、堅調な内需と輸出の回復により、緩やかながらも成長を続けています。しかし、世界経済の不確実性やウォン安、国内の消費低迷など、課題も山積しています。
韓国経済研究所のイ・ジョンファン首席研究員は、「今後の韓国経済は、輸出の動向と内需の回復が鍵となる。政府は、構造改革を進めるとともに、企業の投資意欲を高める政策を積極的に展開していく必要がある」と指摘しています。
韓国の通貨
韓国経済の今後の動向に注目が集まっています。
まとめ
韓国の一人当たりGNIは主要国の中で6位を維持しており、経済は緩やかな成長を続けています。しかし、世界経済の不確実性や国内の課題も存在するため、今後の動向に注視していく必要があります。
