欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は9日のベルリンの壁崩壊30年に際して声明を発表、「国境を越えて移動や居住、恋愛ができる平和で自由な欧州」が建設されたことを誇示し、「30年前と同様、民主的な欧州社会のためにたたかうのはわれわれの使命だ」と訴えた。
声明は「1989年11月9日は欧州の歴史的な瞬間だった」と強調。「人々の勇気が壁を倒し、人々の結束が欧州と世界を鼓舞した」として、壁を崩壊させた当時の人々を称賛した。
ユンケル氏は30年前の秋に交通事故で約3週間、意識不明となり、目覚めた11月9日にテレビで壁崩壊が放映されるのを見たといい、個人的にも、世界政治の重要な節目としても「永遠に忘れることはない」と述べた。(共同)