【月9ドラマ「119エマージェンシーコール」】声優起用で賛否両論…その理由は?

緊急通報の最前線で活躍する消防指令管制員を描いた月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(フジテレビ系)が話題を呼んでいます。緊迫感あふれる通報シーンを彩る人気声優陣のゲスト出演。しかし、その演技に対し「俳優とのトーンの違いが気になる」「浮いている」といった声も上がっているようです。今回は、この声優起用をめぐる賛否両論について、その理由を探っていきます。

声のプロ、声優がドラマに参戦!

「119エマージェンシーコール」は、横浜市消防局の通信指令センターを舞台に、主人公・粕原雪(清野菜名)ら指令管制員たちの奮闘を描いています。119番通報に対応し、迅速かつ的確な判断で消防車や救急車の出動指令を出す彼らの仕事は、まさに命を繋ぐ架け橋と言えるでしょう。

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火災現場からのSOS、事故の報告、そして時には緊急性の低い相談やいたずら電話まで、様々な状況に対応する指令管制員たち。その対応は、声だけを頼りに通報者の状況を把握し、適切な指示を出すという、極めて高度なコミュニケーション能力が求められます。

声優の演技が「浮く」?その真相は

そんなドラマで、通報者役として人気声優が毎週ゲスト出演しているのは、まさに「声」のプロフェッショナルを起用した意欲的な試みと言えるでしょう。初回には、「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役などで知られる梶裕貴さんや、「呪術廻戦」の虎杖悠仁役などで知られる榎木淳弥さんが登場し、それぞれ緊迫した通報者と悪質な虚偽通報者を演じ分けました。

しかし、視聴者からは「声優の演技がドラマの雰囲気と合っていない」「俳優陣との演技のトーンに差がありすぎる」といった意見も。あるベテラン芸能評論家(仮名:山田太郎氏)は、「声優の演技はアニメやゲームに最適化されているため、実写ドラマでは過剰に聞こえてしまう可能性がある」と指摘します。

声優と俳優、演技の違いはどこに?

声優は、声だけでキャラクターの感情や状況を表現することに特化したプロフェッショナルです。一方、俳優は表情や仕草、そして声の全てを使って演技を行います。この表現方法の違いが、ドラマにおける「違和感」を生み出しているのかもしれません。

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ドラマをより楽しむために

「119エマージェンシーコール」は、私たちが普段意識することのない緊急通報の裏側をリアルに描き出した、社会派ドラマとしての魅力も持っています。声優の起用については賛否両論ありますが、それも含めてドラマの話題性の一つと言えるでしょう。

「119エマージェンシーコール」は、緊迫感あふれるストーリー展開と、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマが魅力の作品です。声優陣の演技にも注目しながら、ぜひ最後まで見届けてみてください。