日本維新の会元代表で、前大阪市長の松井一郎氏(64)が10日までにX(旧ツイッター)を更新。〝古巣〟の維新・青柳仁士政調会長(46)に「執行部の人間がそれを表で言う?」と苦言を呈した。
【写真】18歳年上の“偉大な先輩”から苦言を呈された青柳政調会長
松井氏は、青柳氏が9日にXで「何より党内に仲間を後ろから撃つ議員がいることが残念」とつづったことに反応。「後ろから撃つ?そう感じる事があったとしても、執行部の人間がそれを表で言う?自らの未熟を晒してる様なものやね」と指摘した。
青柳氏はXで、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が7日に国会内で行った会見の切り抜き動画を引用した。
榛葉氏は「そもそも維新の政調会長も、この議員立法に賛成だと言うから立憲、国民がこれを提出しようという話だった。賛成で維新の中に持っていったんですから。そうしたらよく事のわかっているベテラン議員さんたちが『それは筋が通らないのじゃないか』と」と経緯を説明した。
さらに「ガソリン減税や103万円の壁をやらない予算に維新が賛成をしておいて、後からまた別にガソリン減税の議員立法に賛成するというのは、自民党、公明党を後ろから鉄砲打つことじゃないかと。それであわてて反対に回ったんですね。維新の政調会長は最初、賛成で持って帰ったんですよ。それを後からねぇ…」と述べ、ガソリンの暫定税率の廃止時期をめぐって対立する裏事情を暴露した。
青柳氏は、榛葉氏の「立憲民主党さんとうち(国民民主)がパフォーマンスだっつって、それ言っているご自身がパフォーマンスだね、これ」と批判に「もともとガソリン減税法案は8会派の政調会長会議で出た話。全党でなくまずは三党でという話で始めたのに、令和7年度にこだわって維新を切り離し、賛否を突きつけて政局化する国民民主のやり方はパフォーマンスでなくて何なのでしょうか」と猛反発した。
維新内部のやりとりが榛葉氏に漏れ伝わっていることも含め、青柳氏は「何より党内に仲間を後ろから撃つ議員がいることが残念」と不満を漏らしたが、松井氏は「人間意見はそれぞれ、特に政治の世界は自己主張の塊の集まり、意見が違っても、この人が言うのなら仕方ないとリスペクトされる研鑽が必要やね」といさめた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)
よろず〜ニュース