自動車のシフトレバー「B」「D」「R」「S」「M」…それぞれの意味と使い分けを徹底解説!

車の運転に欠かせないシフトレバー。普段何気なく使っている「D」や「R」以外にも、「B」「S」「M」など、様々なアルファベットが並んでいます。これらの記号、一体どんな意味があって、どんな時に使うのでしょうか?今回は、それぞれのレンジの意味と最適な使用シーンを、自動車ジャーナリストの山田一郎氏の解説を交えながら分かりやすくご紹介します。

シフトレバーの記号、その意味とは?

シフトレバーには、車の走行状態を制御する様々なレンジが用意されています。毎日運転する方でも、「D(ドライブ)」「P(パーキング)」「R(リバース)」以外使ったことがない、という方も少なくないかもしれません。そこで、まずは基本的なレンジの意味から確認してみましょう。

  • D (ドライブ): 通常走行時に使用します。
  • P (パーキング): 停車時に使用します。ギアをロックし、車を固定します。
  • R (リバース): 後退時に使用します。
  • B (ブレーキ): エンジンブレーキを効かせるレンジです。下り坂や回生ブレーキの強化に利用します。
  • S (スポーツ): スポーツ走行向けのレンジです。エンジン回転数を高めに保ち、加速性能を向上させます。
  • M (マニュアル): マニュアルモードで変速操作を行うためのレンジです。

「B」レンジと「S」レンジ、その使い分け

かつては「2(セカンド)」や「L(ロー)」といったレンジ表記も一般的でしたが、近年では「B(ブレーキ)」や「S(スポーツ)」に置き換わってきています。山田一郎氏によると、「Bレンジは、下り坂や電気自動車、ハイブリッド車における回生ブレーキの強化に効果的です。フットブレーキの使用を減らすことで、ブレーキの負担を軽減し、フェード現象やベーパーロック現象の発生を防ぎます。」とのこと。

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一方、「Sレンジ」は、スポーティな走りを求める際に活躍します。「Sレンジでは、エンジン回転数を高回転域に保つことで、より力強い加速を実現します。ワインディングロードや高速道路の合流など、瞬発的な加速が必要な場面で有効です。」と山田氏は解説します。

進化するシフトレバー、安全運転への貢献

シフトレバーの進化は、ドライバーの安全運転にも貢献しています。例えば、Bレンジの活用は、下り坂でのブレーキ操作を軽減し、より安全な走行をサポートします。また、Sレンジは、追い越し時など必要な時に素早く加速できるため、安全な車線変更を可能にします。

それぞれのレンジを理解して、快適なドライブを

シフトレバーの各レンジの役割を理解することで、様々な状況に合わせた最適な運転が可能になります。安全で快適なドライブを楽しむためにも、ぜひ今回の内容を参考に、それぞれのレンジを使いこなしてみてください。