4月は新生活の季節。希望に胸を膨らませる人もいれば、慣れない環境に戸惑う人もいるでしょう。今回は、東京本社でのエリートコースを自ら手放し、家族との時間を優先した44歳男性の物語をご紹介します。キャリアと家族、あなたはどちらを選びますか?
東京本社勤務はエリートの証?
3年前、加藤淳さん(仮名・44歳)は課長昇進と共に、地方から東京本社へ異動。誰もが羨むエリートコースのスタートでした。月収55万円、まさに順風満帆なキャリア。しかし、その裏には大きな葛藤があったのです。
東京のオフィス街
新生児との別れ、単身赴任の苦悩
異動のタイミングは、お子さんの誕生と重なりました。初めての子育てに奮闘する妻を支えたい、生まれたばかりの子どもの成長を見守りたい。そんな思いとは裏腹に、加藤さんは単身赴任という選択を迫られました。
「妻の実家近くの方が安心だろう。私が単身赴任するのが一番だ。」そう自分に言い聞かせながらも、家族と離れて暮らす寂しさは日に日に募っていきました。
転勤に対する意識の変化
かつては当たり前だった転勤も、現代社会では敬遠される傾向にあります。パーソル総合研究所の調査によると、就活生の半数以上が転勤に否定的。中途入社でも同様の傾向が見られます。給与アップという条件があっても、転勤を受け入れないという社員も少なくありません。
キャリアか家族か、究極の選択
東京での生活は刺激的で、仕事も充実していました。しかし、家族との時間は失われたまま。ビデオ通話で子どもの成長を見守る日々が続き、加藤さんは次第に「これでいいのか?」と自問自答するようになりました。
決断の時
そしてついに、加藤さんは降格願いを提出。上司との話し合いは難航しましたが、最終的に地元・九州への異動が決定しました。月収は10万円減りましたが、家族との時間を手に入れた喜びは、何物にも代えがたいものでした。
家族との時間を取り戻した今
九州に戻った加藤さんは、以前より生き生きと仕事に取り組んでいるそうです。子育てにも積極的に参加し、家族との絆を深めています。
「お金では買えない幸せがある」と語る加藤さん。彼の選択は、私たちに「本当の豊かさとは何か?」を問いかけているのかもしれません。
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