野田聖子氏が故宮川典子氏追悼演説「希望持てる社会実現に走り抜いた」 





衆院本会議で、逝去した宮川典子議員への追悼演説を行う野田聖子元総務相=12日午後、国会(春名中撮影)

 9月に40歳で死去した前自民党衆院議員の宮川典子氏への追悼演説が12日、衆院本会議で行われた。家族ぐるみでの付き合いがあるほど親しかった野田聖子元総務相が登壇し「議員になってからの7年間、未来に希望を持てる社会を実現するため、走り抜いてきた」と功績をたたえ、在りし日の故人に思いをはせた。

 5年間の教員生活の後、政界に進んだ宮川氏。野田氏は「日本の社会全体を教育によって改革する道を目指そうと、教師として何よりも愛する子供たちとの生活を離れ、政治の世界に踏み出す決意をした」と宮川氏の思いを語った。

 両氏は国政選挙などで候補者数をできる限り男女均等にするよう政党に努力義務を課す「政治分野の男女共同参画推進法」の策定のための超党派の議員連盟に所属していた。野田氏は幹事長、宮川氏は事務局次長として、党内手続きに奔走した。

 昨年5月に同法が成立した際には、病床の宮川氏から喜びのメールが届いたという。野田氏は「いつの日か女性も男性も変わらず当たり前に活躍できる日が来たら、あなたはそのきっかけを生み出した功労者の一人で、教師、宮川典子が未来の日本政治に残した最大の功績だ」と語った。



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