中国外務省が香港警察「支持」を表明 「完全に法に基づく措置」 


 【北京=三塚聖平】中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は12日の記者会見で、香港で警官が抗議デモの参加者らに実弾を発砲したことについて「暴徒が警察を襲ったのが先で、警察は完全に法に基づく措置だった。誰が正しくて誰が悪いのかは一目瞭然だ」と正当な職務執行だったとの認識を示した。

 耿氏は「中央政府は香港政府の法にのっとった施政や、香港警察の厳正な法執行を固く支持している」と強調。トランプ米政権などによる非難について「香港に関することは中国の内政であり、いかなる外国政府や組織、個人も干渉する権利はない」と退けた。

 また、香港で11日に抗議活動を批判した男性が市民と口論になり何者かに火を付けられたことについて触れ、「このような人を激怒させる行為が、多数の香港市民に恐怖と懸念をもたらしている」と批判した。

 一方、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は12日付で「危機的な状況下で発砲して暴徒を倒した香港警察を断固として支持する」との姿勢を前面に示した。抗議活動を批判した男性が火を付けられたことに関し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の名前を挙げて「既にISメンバーのようなテロリストに等しい」と強い態度で非難した。



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