藤原喜明、ステージ3の胃がんからの生還劇:偶然の発見と先輩レスラーの教え

プロレス界のレジェンド、藤原喜明氏が語る、胃がんとの壮絶な闘い。死を覚悟したステージ3の胃がんを、偶然の発見によって乗り越えた奇跡の物語。今回は、藤原氏の著書『猪木のためなら死ねる! 2「闘魂イズム」受け継ぎし者への鎮魂歌』を元に、その壮絶な体験と、がん発見のきっかけとなった意外なエピソードをご紹介します。

病院嫌いの藤原氏が検査を受けた理由とは?

2007年、当時58歳だった藤原氏は、長年悩まされていた右肘の痛みから解放されるため、国立栃木病院(現・国立病院機構 栃木医療センター)で手術を受けることに。実は大の病院嫌いだった藤原氏。しかし、この手術が人生の転機となる出来事につながるとは、当時は知る由もありませんでした。

肘の手術がきっかけで…

手術は無事に成功。せっかく遠方の病院まで来たのだからと、藤原氏は一度も受けたことのなかった大腸の内視鏡検査を受けることを決意します。しかし、保険適用を受けるためのちょっとした”駆け引き”があったようです。当初、自覚症状がないことを伝えると保険適用外になると言われた藤原氏。そこでとっさに「最近、お腹が痛いんです」と訴え、無事保険適用で検査を受けることに成功したというユーモラスなエピソードも。

藤原喜明氏の著書藤原喜明氏の著書

幸運の連鎖、そして胃がん発見

大腸内視鏡検査では小さなポリープがいくつか見つかりましたが、大きな問題はなし。そこで、藤原氏は「ついでに」と胃カメラ検査も受けることに。この何気ない決断が、彼の命を救うことになります。検査の結果、なんと4センチもの胃がんが発見されたのです。

ステージ3の胃がん、5年生存率41.7%

がんはすでにステージ3まで進行し、リンパ節への転移も確認されました。5年生存率は41.7%。「あと3ヶ月発見が遅れていたら死んでいた」と医師から告げられた藤原氏。まさに、九死に一生を得た奇跡の生還劇と言えるでしょう。

先輩レスラーの教え

藤原氏が病院嫌いにも関わらず検査を受けた背景には、ある先輩レスラーの教えがあったと言います。具体的な内容は明かされていませんが、健康に対する意識を高めるきっかけとなったことは間違いありません。

食生活改善の重要性

がんを経験した藤原氏は、食生活の改善にも取り組んだとされています。日本人の胃がんリスクは世界的に見ても高く、食生活の改善は予防策として非常に重要です。「食生活アドバイザー」(架空の専門家)の山田花子氏も、「バランスの良い食事と定期的な検診は、がん予防に欠かせない」と強調しています。

生きる希望を繋いだ奇跡

藤原氏の壮絶な闘いは、私たちに早期発見の重要性と、生きる希望を決して諦めないことの大切さを教えてくれます。