自民党は12日、首里城(那覇市)の火災を受けた文化立国調査会などの合同会議で、国宝や重要文化財に指定されていないものも含め、貴重な歴史的建造物の防火対策を強化するよう政府に求める決議をまとめた。首相官邸や衛藤晟一沖縄北方担当相に提出する。
地下遺構の首里城跡は世界遺産に登録されているが、地上に復元された正殿などは国宝や重要文化財に指定されておらず、国が進める防火対策の点検対象外だった。決議は、史跡などに立つ復元建物についても万全の防火対策を講じるべきだと指摘。焼失した正殿など首里城の早期復元も求めた。